アローラ最強のZ!カプ・コケコvsピカチュウ!! 感想
脚本家:松井亜弥
作画監督:中野悟史、志村泉
絵コンテ:齋藤徳明
演出:小柴純弥
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ピカチュウvsカプ・コケコが神試合すぎる!
2019年10月20日、アニポケ界隈に激震が走った。
「アローラ最強のZ!カプ・コケコvsピカチュウ!」という回が神回だと話題になっているからである。
普段アニポケを視聴していない層やXYで視聴を辞めた層も次回予告を見てこの回を視聴したり話題にしていたりするレベル。
今日のアニポケ熱すぎるし正真正銘の神回だった………ありがとうSM……… #Anipoke #アニポケ #Pokemon #ポケモン pic.twitter.com/apYwEJQ53E
— おたすけ (@otsk_poke) 2019年10月20日
長年のアニポケファンたちも「決着ライバルバトル!サトシ対シンジ!」と並ぶと評価する方が多く見掛ける。
話が逸れてしまったがそもそもまず何でこの回が神回なのか
「作画がすごいから!」「相手が伝説ポケモンだから!」「主役のピカチュウが大活躍してるから!」「タイプ:ワイルドが流れて熱いから!」
色んな意見を見掛けたし実際どれも共感出来るばっかり。
とりあえずこの回がなぜ神回なのか自分なりに言語化していきたいと思う。
圧倒的神作画!!!
「アローラ最強のZ!カプ・コケコvsピカチュウ」はとにかく作画がすごい!
それもそのはず。神作画としてファンからも評判の高いアニメポケットモンスターXYのポケモンリーグやジム戦を手掛けたアニメーター達も参加しており、それだけではなくSMで初登場だが他のバトルアニメの原画を担当した人もいる方もいるんだから!
しかも今回の神作画はZワザであるガーディアンデアローラで強力なZパワーを身にまとった巨人カプ・コケコが殴る大迫力やアーゴヨンとカプ・コケコのマジで目で捕えられない超スピード作画がやべえのやべえの…
今回の激ヤバ作画。アーゴヨンvsカプ・コケコのスピード感がスゴすぎるしサトシとピカチュウのカメラアングルもすごい #Anipoke #アニポケ pic.twitter.com/IhAmyby4xU
— おたすけ (@otsk_poke) 2019年10月20日
0:00~0:04 担当 : 前並武志さん
0:04~0:11 担当 : 大橋 藍人さん
0:11~ 担当 : 亀田祥倫さん
他にも長年アニポケを支えてきた人やXYなどで担当してた人のシーンもあるけど、個人的に好きな三ヶ所を抜粋。
アーゴヨンvsカプ・コケコのハイスピードバトル。ピカチュウvsカプ・コケコの迫力、カメラアングルはもう何度でも見たくなるレベル。
アーゴヨンvsカプ・コケコなんて最早目で追えないほど。
つーか、子供向けアニメでやっていいレベルの作画じゃねえ。
大橋さんはXYでも神作画と名高いシトロン戦、ショータ戦を担当したりSMでもめちゃくちゃスピード感のある作画は大抵この人だったりする。
亀田さんはSMから初参加だがこの方もワンパンマン、モブサイコと戦闘作画でも神作画として名高い二作品に多く参加。
前並さんは最近個人的に注目しているアニメーター。メルタン回から第一原画で初参加、その後はアローラポケモンリーグでもハウvsオーキド校長、決勝戦のピカチュウvsゾロアークと躍動感がすごく迫力とスピード感両方を備えている。
いずれも名前を見ただけでその日のアニポケが楽しみになってしまうメンツばかり!
ぬるぬる動くバトルアニメってやっぱり面白いよねっていう話。
ピカチュウが主役!
所謂地方エースもいいがやはりアニポケはサトシとピカチュウの物語!
SMはピカチュウが結構主役になることが多いが、決勝戦では二匹倒した後、サトシの黄昏のルガルガンに最後を預けた。
しかし、最終的にはピカチュウを主役にさせるという長年のアニポケファンを満足させる結果に!
しかも相手は戦神とも呼ばれる伝説ポケモン、カプ・コケコ。
間違いなく歴代の中でもトップクラスに強いポケモンである。
そんな最強の相手とエキシビションマッチで激闘を繰り広げる…。
長年アニポケ見ててよかったぜ…。本当に…。
ピカチュウとカプ・コケコの因縁
カプ・コケコというポケモンはアローラ地方メレメレ島の守り神。
四つの島のうちサトシたちはメレメレ島に在住しているのでカプ・コケコの管轄内で住んでいるのだ。
そんなカプ・コケコに興味を持たれてZリングを渡され幾度となく対戦をする。
その結果は全て色々とアクシデントがあり中断で終わっているがいずれも伝説ポケモンであるカプ・コケコが余裕で圧倒している試合ばかりだった。
そしてそんなカプ・コケコだがサトシたちのことはよく見守っており、ウルトラホールを超える時に手伝ってくれたり、ネクロズマに強襲された時は追い返したり、ロケット団の精鋭たちがウルトラホールの向こうへ行くのを阻止したり、アクジキングが襲って来た時も手伝ってくれた。
そしてそんなカプ・コケコはエキシビションマッチに乱入してサトシに対戦を申し込んだのだ。わざわざパートナーにククイ博士を選んでまで。
サトシとバトルしたがるしZリングあげるし大試練後もわざわざデンキZ渡しに来るし、こいつもうサトシとピカチュウのファンだろ。
そんなわけで、サトシとピカチュウにとってカプ・コケコは頼もしい存在でもあり、超えるべき壁でもあり、ライバルでもあるのだ!
サトシのアローラでの夢
サトシには「ポケモンマスター」になるという夢がある。
だいぶ大雑把な夢だけどその中にはポケモンリーグでの優勝だったりたくさんのポケモンをゲットするとかまぁ色々あったりする。
そしてSMでは「夢」がテーマになっており、ククイ博士やサトシ、そしてみんなにもそれぞれ夢があって、それを叶えるために日々努力をしている。
そんな夢がテーマの作品でサトシはついに念願のポケモンリーグ優勝を叶えたわけですがもう一つ彼らには目標がある。
「カプ・コケコ!俺たちもっともっと強くなって、もう一度挑戦するからなー!Zワザもパワーアップさせるぜ!」 19話電源猛特訓カプ・コケコとの再戦!
二度目のバトルは19話、カプ・コケコに再戦を申し込む中、ピカチュウが崖から落ちてカプ・コケコがそれを助け中断になってしまった。
サトシはもっと強くなってまたカプ・コケコに挑戦することを心に決め、そしてポケモンリーグを優勝した今、サトシとピカチュウがカプ・コケコに挑み勝利する。
観客席で座っていたライバルであるカキが立ち上がり応援!他の四人も釣られるように立ち上がりゼンリョクで応援!
バトルが終わったあとはリーリエなんて嬉し泣きすらするバトル。
戦う方も、観てる方もゼンリョクなバトルという何ともアローラらしいバトル。
これ以上熱い展開が今までアニポケにあっただろうか………??????
いや、探せばあるな。
何年放送してると思ってるんだ。アニポケが。
まぁ、でもサトシはリーグだと毎回絶対最後には負けるから後味は一番良いはずだ。
対戦相手はククイ博士!
こちらの記事にも書いてあるけど、ククイ博士がアローラリーグを作るきっかけはサトシであり、そんなククイ博士が長年叶えたかった夢の舞台でサトシは優勝できた。
サトシにとって先生でもありアローラ地方での親でもある。
先生として色々教えてあげたり、親(責任者)としてサトシにご飯を作ってあげたり面倒も見てあげる本当にいい大人だ。
神 回 確 定 !!!
— おたすけ (@otsk_poke) 2019年10月13日
・圧 倒 的 神 作 画
・サトシがイケメンすぎる
・ピカチュウvsカプ・コケコ
・次回予告の漫才が面白い
・アーゴヨンとコケコの空中
・Zワザのぶつかり合いがすごい#Anipoke #アニポケ #Pokemon pic.twitter.com/wzT6cltZpe
親子漫才もものすごく可愛い。
サトシ、ピカチュウ、ククイ博士、ニャヒート、ガオガエン、カプ・コケコのそれぞれの思惑が混じった試合でもあり、初のリーグでカプ・コケコと一緒にポケモンバトルが出来るククイ博士、そんなリーグのエキシビションマッチで恩師ククイ、そしてカプ・コケコのリベンジをするサトシとピカチュウ。
ククイ戦はもう色々欲張りすぎて最高の舞台通り越して豪華すぎる。
アローラのマナーロ精神
かがやきさま編で出た「マナーロ」という言葉。
元々はマナーロ祭にて21年振りに見れる皆既日食の日にそれぞれの島キング、島クイーンがそれぞれの遺跡に集まりアローラの想像神話で語られるソルガレオ、ルナアーラ、ネクロズマ(かがやきさま)に祈りを捧げるという話。
そしてマナーロという言葉は「貴方と私は共に生きていきます」という意味でアローラは「分かち合う」という意味がある。(これはゲームでもそう)
そしてアローラとマナーロを合わせると「分かち合って生きていく」という意味である。
さて、この「アローラ」と「マナーロ」はアニメSMにおいて重要なワードとなっていく。
ZワザとZパワー
Zワザを撃つのに必要な力、その名を「Zパワー」という。
そしてそのZパワーは自然やヒト、ポケモンとの分かち合って生まれる力であり、上記で述べたアローラとマナーロの精神が必要なのである。
守り神も気まぐれで残虐な一面を持ち合わせているやつばかりだがいざとなるとこの精神を大切に生きていってる。
グズマが守り神に認められずZリングを貰えなかったのは恐らくこの精神が足りなかったのだろう…。まぁ、グズマさんはそんなキャラじゃないからね。仕方ないよね。
サトシがアローラで学んだこと!
「おれ、アローラ地方、大好きだー!みんな太陽みたいに温かくて、自然の中で人とポケモンが仲良く暮らしてて、ピカチュウ… おれ、お前とここでもっと強くなりたいんだ!ここには島キングやぬしポケモン、強い人やポケモンがたーくさんいるし、ポケモンマスターになるためすごく大切なことここでぜーったゲットできる気がするんだ!」SM20話サトシとピカチュウ、二人の約束
SM20話にてサトシとピカチュウはアローラでポケモンマスターになるため、様々なことを学ぶことを決意しました。
「ピカチュウ、感じるか?アローラの力。俺達が来てから色んなところで感じた力だよ!島巡りで試練や大試練を受けて沢山のポケモンたちと出会って!新しい友達やライバルたちともバトルもいっぱいしてさ!そんな時に、いつも感じたアローラの力!」 pic.twitter.com/kIhandGQZn
— おたすけ (@otsk_poke) 2019年10月20日
「ピカチュウ、感じるか?アローラの力。俺達がアローラに来てから色んなところで感じた力だよ!島巡りで試練や大試練を受けて沢山のポケモンたちと出会って!新しい友達やライバルたちともバトルもいっぱいしてさ!そんな時に、いつも感じたアローラの力!」144話 アローラ最強のZ!カプ・コケコvsピカチュウ!!
そして、サトシは動画の通りアローラで様々なことを学び、その中で大切な要素となるのが「アローラ」と「マナーロ」の精神でありそこがZパワーの源となります。
サトシはポケモンたちの特訓だけではなく、スクールメイトやポケモンたち、周りの大人にライバルたちとの分かち合ったり競い合ったり協力した結果、仲間たちと育んだ友情がZパワーの力の源となりカプ・コケコに勝利したのです。
つまり、カプ・コケコに勝てたのはサトシとピカチュウだけではなくサトシとピカチュウが関わったアローラのみんなのおかげでもあるという20話で学びたかったことをちゃんと学びそれを勝つための力に変えています。
124話振りの伏線回収ですがどちらの脚本も松井亜弥さんなのでこんな素晴らしい脚本になるのも納得。何故なら松井亜弥さんはSMのシリーズ構成を担当している為、恐らく20話を脚本していた時からすでにここまで考えていたのではないかなと僕は感じました。
もうこのカプ・コケコ戦にSM全てが詰まっていると言っても過言でもない。
…………過言じゃないよな?
おたすけ評価
アローラ最強のZ!カプ・コケコVSピカチュウ!!:★★★★★★★★★★
個人的評価:★★★★★★★★★★
おたすけ評価星マックス!
- バトル回の評価基準
- ドラマ性
- 展開
- 戦術面
- 演出
- 作画
- 意外性
- キャラクター
- その他
上記の内幾つかの項目を満たしている。またはどれかに特化しているか。
赤文字がプラスポイントで青文字がマイナスポイントだ。
また上記の項目は上から重要な物になっていくがこれは人の好みによって評価が変わるためあくまでもおたすけの評価として見てください。
ドラマ性
アローラとマナーロの精神はベベノム編でも語られていて、サトシがアローラで学んだことをZパワーという一つの力に変換するのは今までになかったのでサンムーン独自の魅せ方を出来ていたと思います。
サンムーンは横軸に伸ばすタイプのストーリー構成でしたが伸ばした横軸の分をこの試合に活かしていますね。
展開
リーグラストでサトシの相棒であるピカチュウが主役、ピカチュウとコケコの初期から渡る因縁、スクールの先生でもあり居候させて貰ったククイ博士との対決、自分の作った念願のポケモンリークで教え子との頂上決戦と全ての因縁をこの試合に収束させましたね。
作画によるスピード感や説明パートが少なかったりとテンポもかなり良かったです。
戦術面
アーゴヨンのりゅうのはどうをフェアリータイプであるコケコに敢えて撃たせるように見えて土煙を上げた後はシザークロスで攻める展開は実にサトシらしい戦法です。
アーゴヨンのヘドロばくだんをルカリオに撃って隙を作ってしまいましたがその反省が出来ています。
後は範囲の広いしぜんのいかりに対してのエレキネットという技のチョイスや二連アイアンテールなど細かい点でも光っていましたね。
演出
終盤で盛り上げるためのしょこたん版のタイプ:ワイルドやバトル時は常にBGMが流れていて戦闘を面白くしてくれる演出も多かったです。タイプ:ワイルドが偉すぎる。
作画
アローラとマナーロの精神はZパワーの源であり分かち合うことでZパワーが大きくなるのは非常にZリングとのシステム面にマッチしています。
つまりは1000万ボルトの威力が上がると上がるほどサトシとピカチュウがアローラで学んできたことが大きいということになりますがその威力の絶大さはガーディアンデアローラと1000万ボルトのぶつかり合いでよく実感出来ると思います。
そして1000万ボルトの絶大な威力を実現してくれた魅力ある神作画。
勿論ピカチュウVSカプ・コケコだけではなくアーゴヨンとの対決もスピード感溢れるバトルで歴代の空中戦でもっともスピード感を感じさせてくれるバトルでした。
最後のまとめ!
…ということで様々な考察をしてきましたが今回の話が神回と思える理由がこれら全てとなります。
SMは当初「サトシのキャラクターデザイン」で敬遠されていましたが、やはりファンの多さの通りかなり面白く、また他のアニポケと毛色が違う作品でもあります。
所謂上記の通りSMは「考察性」の高いアニポケであり、マナーロの精神を主軸とした話などはかがやきさまやグズマなど他にも色々とありこれらもいずれか記事にして行こうとは思います。
それでいてSMはギャグパートも多いので頭を空っぽにして見てみても面白いです!
やっぱりアニポケは最高だぜ。