ゴウの初めてのお別れ回キタ!【フラべべの白い花】

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フラべべの白い花 感想

脚本:宮田由佳

絵コンテ:湯山邦彦

演出:武田秀樹

作画監督:荒井怜子、松本勝次、矢田木瀧

 

 

YouTubeチャンネル開設

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フラべべの白い花を探してあげよう

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ことの始まりはゴウのフラべべ達が進化したことから始まる。

 

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だけどそんな中まだ進化出来ていない白い花のフラべべが居ることに気付く。

白い花の花弁が欠けている事が気付いたのでこのフラべべをゲットしたカロス地方のシャラシティに向かうことに。

 

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XYでもユリーカの髪飾りに止まっていたが今回はゴウのアホ毛に。

どちらの話もフラべべの花を探すストーリーだが今回な話はフラべべの生態にフィーチャーしているというリサーチフェローらしいストーリーに対してXYでは単純にフラべべの花を探してあげておじいさん達に返してあげるという心を動かす人情に近いストーリーなので方向性はちょっとだけ違います。

 

フラべべの生態、そして成長

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フラべべは花に惹かれ、フラエッテは花を育て、フラージェスは花園を守るというフラべべの生態について説明されました。

 

事実このフラージェスはグラスフィールドで花を活性化させていて、ゴウのフラべべは自分の白い花で探すことで精一杯。

フラージェスとフラべべの違いについても描写されています。

 

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そしてフラべべは白い花を無事に見つけますが、白い花が残り一輪のみに。

この白い花はかなり希少種みたいで実際ゲームでもオレンジ・白は貴重な個体です。

 

そんな流れでフラべべがグラスフィールドを覚えて花を活性化させようとした流れはダイヤモンド・パールでコジロウを助けるためにつるのムチを覚えたマスキッパや直近でもポケモン大食い大会でより胃袋に食べ物を入れるために進化して胃袋を大きくしたヨクバリスのようなポケモンのやりたいことをやらせる為に自ら技を覚える、進化をするというのはポケモンらしい成長の仕方だと思いました。

 

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そんなフラべべもフラエッテに進化して今度は白い花を育てる立場に。

一輪しか存在しない白い花を育てるためゴウとのお別れを決意します。

 

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BGMがよい ………

絵コンテが湯山さんだからここら辺は結構グッときますね。

 

おたすけ評価

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フラべべの白い花:★★☆☆☆☆☆☆☆☆

個人的評価:★★☆☆☆☆☆☆☆☆

おたすけ評価星二つ!

  • 日常回の評価基準
  1. 起承転結
  2. 主役の活躍度
  3. キャラクター
  4. ストーリー
  5. 展開
  6. 演出
  7. 作画
  8. その他

上記の内幾つかの項目を満たしている。またはどれかに特化しているか。

赤文字がプラスポイント青文字がマイナスポイントだ。

また上記の項目は上から重要な物になっていくがこれは人の好みによって評価が変わるためあくまでもおたすけの評価として見てください。

 

展開

実にリサーチフェローらしい魅力が引き出せていました。

フラべべがどんなポケモンか説明しつつフラエッテに進化して何故ゴウとは別れるのか、フラエッテは何がしたいのかがよく描かれたいました。

リサーチフェローの魅力が引き出せていましたね!独自性で加点です。

 

演出・作画

グラスフィールドやお別れの時のBGMやフラエッテが別れる時の背動の美景さなど演出などに力が入っていましたね。

演出、絵コンテは本当にめちゃくちゃよかったと思います。

さすが湯山邦彦さんというか…… 今回絵コンテいいなーと思ったら湯山さんで二度驚いちゃいました。

 

起承転結

起:フラべべの白い花がないことに気付き探しに行く。

承:フラべべの花を探しまくる。花屋さんの話を聞いて情報を得てまた探しに行く。

転:白い花を見付けたが残り一輪だったのでグラスフィールドで活性化させる。フラエッテに進化して白い花を育てるために残ることを決意。

結:ゴウとお別れ。

まず一つの部分が長い。

シャラシティに辿り着いて自らの花を見付けるまで13分以上掛かっていた。

しかし13分掛かったことは何も問題ではない。その13分間にしていたことが問題なのだ。

彼らがこの13分間にしていたことは花を探す→近くの店、ホテルで花が無いなーとかお喋りする→花を探す→野宿する→花屋さんに行く→花を探すの繰り返しというのが問題で承で花屋さんに行くまでに進展性がないのだ。

ちなみにシャラシティに着いてから花屋さんに行くまでは凡そ8分という時間を掛けた(OPED謎解きパートを除けば凡そ半分程度の尺)

そして二つ目にの部分が弱い。

花屋さんから情報を得てからは特に何も無く白い花を見付けてしまった。

グラスフィールドを覚えたり進化したところをその部分を無理矢理に転ということで解釈したが特に何事もなく白い花を見付けてしまった為全体的に話の波が作れていないように感じた。

ここら辺はXY同様に安直にロケット団を起用してもいい部分でもあった。

 

キャラクター

の部分が長いのは実は通常ならば全然いいことなんです。

人によって諸説ありますが真ん中二つの部分はどちらも四割ほどあると綺麗にまとまりやすいという風に言われているからです。

しかし今回の話の承には進展性が薄い上にキャラの掘り下げすらかなり弱かったので所謂見所というのがありませんでした。転結部分のフラエッテへの進化そしてお別れの部分だけに見所が収束されていましたね。

 

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何気ないシーンですが俺にとってはちょっと問題のシーン。

人のアホ毛にハニーミツを塗るってめちゃくちゃヤバい行動なんですけどゴウの反応はやたらと薄いです。怒る気配がありません。

キャラの掘り下げには思想誘導(おたすけ語録)というテクニックがあると思っていて下記で例をあげると、

 

価値観

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タッグバトル大会でシンジのヒコザルがサイドンのなみのりを受けそうになった所をサトシの機転により回避出来ました。

しかしその事についてシンジは「今日の試合、ヒコザルはなみのりを受ける必要があった」と言う。苦手な水技を耐えるように特訓していたのでしょう。

だがわざとポケモンを傷付けるようなやり方を好まないサトシは「強くしたいならそのポケモンのいい所を伸ばしてやればいいじゃないか」と言ったがシンジは「甘いな。ポケモンの本当の強さを引き出すには極限まで追い詰めて集中力を高めさせるしかない」と自身の価値観を語りました。

サトシとシンジ、考え方の違う二人をぶつけさせることで互いの思想が誘導されて自然と二人の価値観を吐露させています。

 

過去

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※この画像は全部雪です。ご飯ではありません。

イワークでビバークではムサシが雪を見てはしゃぐ光景が見れます。

コジロウとニャースは嬉しそうなムサシを見て不可解だという表情をしましたがそれには訳が。

ムサシ曰く雪が降った日にはご馳走らしいんです。

子供の頃のムサシは雪が降った日には雪を海苔で巻いた雪おにぎりに、銀シャリならぬ雪シャリの海苔巻き、ネタの乗ってない雪のお寿司、トドメのデザートはプレーンかき氷食べ放題!!!だったらしいんです!

いやぁ、狂気。ネタの乗ってない雪のお寿司ってただの雪だし、プレーンかき氷もかき氷じゃなくてただの雪だし。他二つも雪と海苔だし。

これに対してニャースが「もしかしてムサシ、本物のお寿司を食べたことがニャいのか?」と言うがこれに対してムサシは「何言ってんの!本物のお寿司と言えば雪のお寿司でしょ!雪と醤油が絡み合い舌の上でキーン、トロッと溶けるあのまったりした味!いやぁ、いい仕事してますなぁ」なんて。

 

百歩譲ってまったりした味じゃないのはともかく雪からムサシの過去、思い出が連想されておりこういう過去話を出すことによってキャラの掘り下げをしてよりそのキャラを好きにさせる工夫がされています。

にしてもムサシの貧乏設定は常軌を逸している。

 

好き

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ハニーミツドーナツが全然売れないのでバイトを抜け出してロイヤルマスクの試合を応援しに行くコジロウ!

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昔から王冠集めをしたりコレクターもといオタクっぽさはありましたがサンムーンシリーズでも健在。「いいぞー!ロイヤルマスクー!」なんて可愛らしく応援してます。

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そんな中ザオボーと出会うんですがコジロウが来ているTシャツはザオボー曰く「ロイヤルマスクが直接製作に関わり、デザイン構想半年製作3か月の時を経て、ようやく発売したものの3分で完売した超レアアイテム」ということが明かされます。

3分完売はヤベーよ。ポケモンカードのウルトラシャイニーか何かか?

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自分も買ったと自慢するザオボー。どうやらコジロウとザオボーは同士のようだ。

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「なになに?どの試合が好き?」なんてオタクトークをかましちゃう。

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「やっぱり~この間のリベンジャーズ戦はかなり熱かったと思うんですよ」「わかりみぃ〜!」なんてもうこれ完全にオタクだわ。

ロイヤルマスクとロイヤルマスクのTシャツによってコジロウやザオボーの好きを引き出してキャラクターの好みも新たに掘り下げるのもまたそのキャラを好きになる要素の一つとなります。

 

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で、戻ってきました。

多分上記の例をあげて分かると思いますがこういう思想誘導によって価値観、過去、好みを掘り下げるだけではなく喜怒哀楽も引き出せるわけなんですがサルノリがゴウの髪の毛にイタズラをしているにも関わらず喜怒哀楽を引き出せてないんです。

例を挙げて長くなりましたが俺が結局言いたいことは承が長いのが悪いんじゃなくてストーリーの進展性もなく掘り下げ(喜怒哀楽の感情の引き出し、上記三つのような掘り下げ)もないのに長いのがマイナスポイントなんです。

 

最後のまとめ

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カイリュー回のようなポケモンの生態に関係するリサーチフェローなのでそのテーマ通りに出来ていたのは評価が高いです。

 

ですが起承転結のまとめ方が上手く出来ていないのと大事な承転で変化を付けられなかったのが大きなマイナス点になりました。

当初はリサーチフェローの良さを引き出せていたのと演出の良さでオマケして★3を検討していましたがやはり起承転結、掘り下げの重要度は高いと考えていたので厳しめに★2を付けました。

また評価には影響しませんが演出などで感動要素を取り入れている節がありましたがゴウのフラべべは今までまともな活躍もなかったので積み重ねもなくえ?いきなり離脱なの?という意見も多く見かけました。

リザードン、バタフリー、ゲッコウガ、ドクケイルのような積み重ねがないと感動出来ないという人もいるので感動出来るかどうかは人によって温度差がありそうな回でもありますね。

白い花のフラべべに関してはゲットした描写も実はありません。

 

 

とりあえず今回のフラべべ回で起承転結、掘り下げに関しての重要さを感じ取っていただければ幸いです。