決戦!ヒカリ対ハルカ!! 感想
脚本:冨岡淳広
絵コンテ:日高政光
演出:新田典生
作画監督:志村泉
質問箱での要望がかなり多かったヒカリvsハルカのレビュー記事です。
みんなヒカリとハルカ大好きなんすかね。
YouTubeチャンネル開設!
▽ 宣伝
当チャンネルではアニポケに関する感想・考察やポケモン全般の 情報を追うチャンネルとなります!
よろしければ、チャンネル登録、高評価よろしくお願いします!
ヒカリ三回目のコンテストは一次予選敗退
ヒカリにもっとも影響力を与えた人間と言えば最初に思い浮かぶのはヒカリの一番のライバルであるノゾミだ。
ヒカリは初のコトブキ大会では二次審査に通過するもノゾミに敗北し、ソノオ大会では幼馴染のケンゴを倒し優勝を果たした。
そして三回目のコンテストはヨスガ大会でありこの大会では一次審査と二次審査でダブルパーフォーマンスとダブルバトルがある特殊な大会だ。
ヒカリはヨスガシティに訪れる前からノゾミにヨスガ大会ではダブルパーフォーマンスがあることを知らされていたのでバッチリ練習をして自信があった様子。
だが結果は一次審査すら通過せずに敗退。
あのムサリーナですら通過していて、ヒカリにあれこれを教えてくれたノゾミは二次審査決勝戦でナオシに敗北。
コンテストの厳しさを二人は思い知らされることになった。
ショックを受けているヒカリだが彼女の挫折はヨスガ大会だけに留まらずそこから更にズイ大会でもまたしても一次審査で敗退してしまったのだ。
そう、ヒカリは二回連続一次審査で敗退したのであった。
ちなみにズイ大会を優勝したのはまさかのムサリーナことムサシである。しかもケンゴを倒しての優勝だ。
コンテストの主役はワザではなくポケモン
テレビ中継でヒカリの演技を見ていたノゾミが駆け付けてくれ、スランプ状態のヒカリとコンテストバトルのお誘いをしてきた。
ヒカリはズイ大会と同じパーフォーマンスを披露したがノゾミにとある指摘を受けた。
「技は綺麗。でもね、ヒカリ。エテボースはどこにいるの?」
そう、ヒカリは技ばかりを磨きを掛けていてポケモンの魅力を見せるということを忘れていたのだ。
以前からノゾミは「主役はポケモン」と自身の意見を主張していて、ヒカリはノゾミの言葉でハッとさせられたのだ。
途中のあれこれ・スモモ
サトシのジム戦相手のスモモはシンジにこてんぱんに負けた上に心無い言葉まで浴びせられ、スランプ状態になってしまいそんなスモモにヒカリはシンパシーを感じていた。
ヒカリもスモモと同じくスランプ状態でコンテストが上手く行かなかったのでスモモを励まそうとサトシの前にスモモとジム戦をするのだ。
三対三のバトルをするがヒカリはバトル経験が豊富なエテボースでアサナンを倒したが、エースのルカリオにエテボースとポッチャマを倒されてしまう。
しかしヒカリのお陰で久しぶりの真剣勝負ができ自信を取り戻したスモモはこのままサトシとバトル。
なんとサトシとは引き分けに終わった唯一のジムリーダーである。
途中のあれこれ・ミクリ
ミクリはチャンピオンでありながらコンテストマスターというバトルとコンテストの両方を極めているトレーナーであり、ミクリカップという公式コンテスト大会を開くことを決定した。
全コーディネーターからの憧れの存在であるのでヒカリも思わずこの表情。
ヒカリがミクリカップに出ることをサトシが教えてあげると、ミクリは何とヒカリの演技がみてみたいという。
サトシのブイゼルとヒカリのポッチャマでバトルをして演技を見せ、ヒカリはミクリに感想を聞くと「タケシくんにも聞いたけど確かに技を魅せることに囚われているかもね」とアドバイスを送る。
ポッチャマ"らしさ"という発言もしていたが要はそのポケモンの魅力を魅せる演技を考えることも必要だと言っていた。
そして続いてミクリはトレーナーにとって一番大切なのはポケモンとのスキンシップだと言い、最近はコンテストのこと(自分のこと)ばかり考えていてポケモン達と遊べていなかったことにヒカリは気が付いたようだ。
途中のあれこれ・ハルカ
ミクリカップが開かれると知ったハルカはサトシに連絡し合流する。
ハルカはサトシとタケシからヒカリの現状を聞いていたようで彼女もまたジョウト地方ではあまり上手く行っていないからミクリカップを復活のステージにしたいと言い、同時にヒカリのことも励ましていた。
ホウエンの舞姫という異名をヒカリは知っていたのでハルカにもそういう時があるんだと少しだけ驚いていた様子。
こんなハルカもかつては明らかにバトルオフなフシギダネをバトル続行させようとしてジョーイさんに怒られたり、ロケット団特製のポケモンの魅力を最大限に引き出すポロックに手を出して不覚にも楽しようとしたり、ハーリーさんの嘘アドバイスに惑わされたりと色々な失敗をしてきた。
他人のアドバイスや他者の作るポロックで楽をしようとすることが多く、その度に自分のポケモンは自分で育てる、自分で相手のことをしっかりと調べるなど彼女は様々な経験を経て学習して来たのだ。
途中のあれこれ・サトシ
クロガネジム戦前にサトシ達に見せた回転で相手の攻撃を避けるという方法をサトシ達はクロガネジム戦で使い、ミクリカップ始まる前の練習でも更に進化させて、今までの経験を全て自分の力に変えてるサトシを見て次は自分の番!と意気込んで見せた。
ミクリカップ開催!今まで学んだことを活かす時!
ミクリカップにはヒカリ、ハルカ、ノゾミだけではなくミクリに勧められてサトシも出場することに。
ハルカの演技はカメールのアクアテールでチャームポイントである尻尾を魅せる演技をした。
ヒカリは以前一次審査を抜けられなかったエテボースを選出する。
以前はスピードスターの嵐にエテボースが隠れ、ポケモンの魅力を魅せることが出来なかったがエテボースの最大の特徴である二本の尻尾を使い、きあいパンチやダブルアタックで尻尾をアピールし結果は見事一次審査通過。
以前のような派手さは全くなかったけどシンプルにポケモンの良さを魅せることも大事だということをヒカリは学んだだろう。
ミクリカップ決勝戦!ヒカリVSハルカ!!
ヒカリはサトシを倒したカイトを倒し、ハルカはノゾミを倒して決勝でぶつかる。
まさに新旧主人公対決というドリームマッチだ。
シャドーボールからのこおりのつぶての猛攻撃にたまらず水中に逃げるポッチャマ。
ミクリカップというだけあって常に水のステージなので地の利はポッチャマに傾いているようだ。
グレイシアのこの悪そうな表情よ……
グレイシアのシャドーボールをサトシのクロガネジム戦同様(考案したのはヒカリ)回転を使い避けるも今度は着地際をひみつのちからに狙われてしまう。
ひみつのちからは使う場所によって発揮する効果が違うのだがハルカは地上とポッチャマが作り出したみずたまりで使い分けているようだ。
こういう咄嗟の機転が効くところからハルカの実力の高さが伺える。
ハルカのグレイシアはシャドーボールを尻尾で打ち勢いは増していくが、ポッチャマの回転バブルこうせんに突き破られてしまう。
こういう普通の技を応用するのもコンテストバトルの良いところだ。
XYの決勝戦であるアランのバンギラスもストーンエッジを尻尾で砕いたりと技の使い方を工夫するバトルはやはり面白い。
ヒカリはうずしおの上にポッチャマを乗せて突撃するがハルカはシャドーボールでうずしおを打ち消した。
しかしそれはヒカリの作戦で飛び跳ねたうずしおに身を隠してバブルこうせんでダメージを与える。
バブルこうせんの射線を隠すことで避けられないようにしたのだ。
だがハルカも負けてはいない。シャドーボールを放ったかと思えばヒカリのポッチャマはつつくで相殺。
だがシャドーボールも同じく飛び跳ね姿を隠したグレイシアのこおりのつぶてが決まる。
ハルカなりの意趣返しという訳だ。
そしてハルカに小技は効かないから大技で攻めようと考えるヒカリと、残り時間が少ないからヒカリは必ず大技で来ると予想するハルカ。
ハルカの読みは当然当たっていてうずしおをミラーコートで跳ね返そうとしたが跳ね返しきれずお互いにダメージをくらいタイムアップ。
結果はヒカリの勝ちでミクリカップを優勝し二つ目のリボンもゲット!スランプも無事脱出した。
ハルカとのお別れ
ミクリカップも終わりハルカはジョウト地方に戻ることに。
ヒカリとサトシと握手を交わして旅立ってしまった。
これが彼女の最後の登場なのでこれから13年は再登場を果たしていないのだがまた会える日は来るのだろうか……。
おたすけ評価
決戦!ヒカリ対ハルカ!!:★★★★★★★☆☆☆
個人的評価:★★★★★☆☆☆☆☆
おたすけ評価星七つ!
- バトル回の評価基準
- ストーリー
- 展開
- 戦術面
- 演出
- 作画
- 意外性
- キャラクター
- その他
上記の内幾つかの項目を満たしている。またはどれかに特化しているか。
赤文字がプラスポイントで青文字がマイナスポイントだ。
また上記の項目は上から重要な物になっていくがこれは人の好みによって評価が変わるためあくまでもおたすけの評価として見てください。
ストーリー
数多くの挫折を経てこのバトルに至るまでノゾミを初めとしてミクリやサトシ、ハルカと様々な人にヒカリが支えられてきたのがよく分かる。
そしてズイ大会と同じエテボースを使うが演技の方向性は全然違い、派手さがないもののシンプルにポケモンの魅力を引き出せてヒカリの成長が見れたと言えよう。
展開
新旧主人公対決はマジで熱い!
欲を言えばバシャーモVSポッチャマの相棒対決まで見たかったがグレイシアの初バトルでもあるのでこれはこれで面白い展開だったと思う。
戦術面
コンテストバトルらしく様々な戦術面が光りドラマ性に並び一番の加点ポイントです。
ポッチャマの回転バトルこうせん、グレイシアのシャドーボールを尻尾で打つという工夫やひみつのちからの使い分け、初期に考案した回転で相手の技を避ける戦術、相手の攻撃を利用して身を隠す、最後の読み合いなど至る所で細かい戦術面が光っていました。
演出
途中の君のそばで〜ヒカリのテーマ〜や最後のシンフォニックメドレーなど盛り上がりどころでちゃんとBGMを流せていましたね。
ポケモンバトルで流すBGMならもう少しスピード感のあるBGMを流せばもっと良かったと思います。
戦術面
最後の読み合いは大技で来ると予想してハルカはミラーコートを放ったにも関わらず相殺し切れず結果的に負けてしまいました。
読み合いではハルカが勝っていたのに単にうずしおのパワーだけで勝つのはお粗末な所ではあるのであのミラーコートを上手く対策してうずしおを当てれば綺麗な勝ち方だったかと思います。
その他
ポイント管理がやや雑でハルカの時だけポイントの減りが早いことが当時から指摘されていました。
ただそれはあまりストーリーの減点に関わらない部分なので一部の人以外は気にならないと思います。
そもそもコンテストバトルは自分の技を魅せる、相手の攻撃を綺麗に避ける、相手の攻撃を上手く相殺する、自分の攻撃を当てるなどをすれば相手のポイントを減らせる訳ですが、立ち回りでのこれらの回数が多かったのがヒカリだったのでこれはご都合ではなく普通にヒカリの実力勝ちなので減点にはならないです。
最後のまとめ
ヨスガ大会で負けてからミクリカップで復活するまで実に半年以上掛かりましたがそれに見合う成長描写やいいバトルは見られたと思います。
そしてこの対決は何と公式がアップロードしてくれたので観れます!
興味がある方はぜひ観てください!