ロケット団と幸せというテーマは切っても離せないテーマなのだ【おニャースさまのしま!?】

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おニャースさまのしま!? 感想

脚本:武上純希

絵コンテ:浅田裕二

演出:浅田裕二

作画監督:岩根雅明

 

 

YouTubeチャンネル開設!

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幸せってなんですか?

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「あ~もうなんでこんな夜中に修理しなくちゃならないの? ああ、幸せはどこにあるのかな」「…ったく 金持ちのボンボン出身はー こんな時すぐ落ち込むんだから。何事もポジティブシンキング!前向きに生きなさいよね」

コイキングメカを修理している途中、幸せの在り方について語る二人の横でニャースはトコブシも昆布を取って幸せ気分になっていた。

そんなニャースを見て、いくら前向きでもそんなんで満足してちゃ問題よねと言う。

裕福なコジロウ>貧乏人だったムサシ>過酷な環境を生きてきたニャースと、キャラの生き方によって小さな幸せで満足できるかどうかが分かる構図となっている。

 

そんなニャースにコジロウが「ニャースならねこにこばんのひとつでも出してみろ!」も言うけど、ニャースは言葉を覚えるのに力を使い果たしたからねこにこばんは覚えられないと言う。

言葉を覚えるのに対して代償があまりにも大きすぎる……


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そんなロケット団の前にジャリンコ組を発見!

毎度毎度ジャリンコ組と鉢合わせしすぎだろこいつら


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ということで突撃ニャ!

と意気揚々と突撃はしたものの、潜水艦はまだ壊れたままみたいで沈みかけたところをゼニガメのみずでっぽうで吹き飛ばされてしまった。

 

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「助かったニャ…」「フン!」「ニャ~!ゼニガメ!み、見逃してくれ…」「ゼニ、ブーッ!」「あ~ ニャー!」

と、ニャースは咄嗟にかくれたのはいいものの!ゼニガメに普通に見つかってしまいムサシとコジロウとは別方向に吹き飛ばされた。

フン!っていうゼニガメ面白すぎだろ


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おーい、ニャース。どこまで行くんだよーとそんなに心配してなさそうで草

お前らはお前らでサトシたちに吹き飛ばされ慣れすぎだろ

 

辿り着いた先はおニャース様の島!

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オウゴンカン島では白き満月の夜にやって来たニャースは幸福のニャースだと言い伝えられている。

そんな白い満月の夜にあのロケット団のニャースがやってきた!


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ということで島の住民に何の説明もないまま拉致され、すごいおもてなしを受けるニャース。

新無印ではコハルに惚れていたようにニャースは実は人間の女の子にも惚れたりする。

 

幸福のニャースと崇められ、悪い気分がしないニャースは猫を被ろうと決意。

島の住民を利用して贅沢な暮らしをしていた。

 

ニャースの幸せな生活

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「幸せだニャ~♪ ニャーはこの島にいる時が一番幸せなんだニャ~♪ でも、ニャーだけこんなに幸せでいいのかニャー。ムサシとコジロウ、今頃どうしているかニャー」

冒頭では各個人の幸せが軽く語られていたがニャースの一番の幸せはこの島で贅沢することだと気付く。

今までは食べ物にすら困っていたから当然といえば当然か。


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そんな中ラプラスに乗ったジャリボーイたちを見掛けた。

ジャリボーイがこの島にやってくれば自分が幸福のニャースではなくロケット団のニャース、悪者のニャースということがバレてしまう。

 

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ということでニャースはピカチュウ連れの三人組とは不吉ニャ!追い払うニャ!と巫女姿で指示。何だよ、その格好は。


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そして全長6.5mもあるニャースロボで撃退され島から追い出されてしまった。

ピカチュウの電撃すら効かないなんてすごいロボだ。

 

だ~れだ!?

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ちょっと変わったニャースさん。

何食ってるのこれ。がんも?がんもか?

どうでもいいけど猫舌だから冷えたがんもしか食わないって変わり者だよなぁ……

 

ムサシとコジロウも上陸!

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そしてジャリボーイとは入れ違いでムサシとコジロウも流れ着いたようだ。

偉そうにしているニャースを見て言い合う三人。

お知り合いですか?と言われたところニャースは裕福な暮らしを手離したくないがために知らないと言い放ち、あろうことかムサシとコジロウの二人を島から追い出しすように指示してしまった。


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美女に囲まれ美味しい果物で贅沢するニャースを見てムカムカするムサシだが一方でコジロウは「でもニャース、ここでやっと幸せを見つけたんだな」とニャースの幸せを少しだけ喜んでいる表情をしていた。

それを聞いたムサシも複雑そうな表情をする。同じ仲間だったからこそニャースには幸せになって欲しいという気持ちがあったのだろう。

 

ただいまより幸せの儀式を開始する!!

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幸せの儀式とはニャースにねこにこばんをしてもらい出したコインを拝めることで完了すると言う。

しかしロケット団のニャースはねこにこばんを覚えられない!

それを知ったミケオスや島の住民たちは驚いた!

だがシマジオは経験値さえたまればねこにこばんを覚えると言う。


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経験値はどうやって溜まるか?

そう、原作通りならバトルをすれば溜まるはず。

レベルが上がれば技も覚える。

ということでニャースが連れてこられたのは闘技場!

ニドキングやイワークに追い回され、痛め付けられようがねこにこばんを覚えるまで止める気配のない住民たち。

これでもかというほどキズ付けられる描写は視聴者側から見ていてもとても痛々しいものだ。


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サントアンヌ号で溺死しかけたり、嵐のサイクリングロードを一輪車で飛んだり、カビゴンにキスさせようとしたり、様々な思い出が蘇ったムサシとコジロウはニャースを助けようと立ち上がった。


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普通に助けるだけならマタドガスやアーボック、ウツボットにベロリンガを使い脱出すればいいのだが二人のやり方は一味違う。

影からムサシのヘソクリやコジロウこ大事なプレミア付きビンテージもんの王冠を投げることで本当にニャースがねこにこばんを覚えたように島の住民たちに錯覚させた。

そうすればニャースは助かるし、この島で幸せに暮らせるという彼ら彼女らの判断だ。

 

幸せは他人に委ねるものではなく自分で掴み取るモノ

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自分がコインを出したと思い込んでいるニャースはコインの山から王冠を見つける。

コジロウが大切にしていた王冠に見覚えがあったニャースはここでようやくムサシとコジロウの二人が自分のためにコインを投げて助けてくれたのだと察した。


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「幸福のニャース様、どうさなったのですか?」「歓迎のごちそうや踊りが気に入らなかったのですか?」「ニャーは幸福のニャースなんかじゃニャい」「ええっ!?」「な、何をおっしゃるのです?」「ニャーはみんなに幸せを運んでやることなんてできないニャ。それにニャーには一緒に幸せを探している仲間がいたのニャ。いつもドジばかり踏んでいるどうしようもない仲間だけど、一生懸命幸せを見つけているニャ。ニャーも自分で幸せを見つけるから、みんニャも自分たちで見つけて欲しいニャ!」「そんな、何だかんだと言わずに…」

幸せとは他人に委ねるものではなく自分で掴み取る物だとニャースは語る。

オウゴンカン島で与えられていた幸福を堪能していたニャースは、ムサシとコジロウに助けられて目が覚めたのだ。

裕福な暮らしをするよりも仲間と幸せを探しに行きたいと。

だから、オウゴンカン島の住民たちも幸せのニャースを信仰してないで自分たちで幸せを見つけてくれと。

変な宗教にハマっている人には中々に刺さりそうなセリフだ。


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「何だかんだと言っちゃったら」「答えてあげるが世の情け」「不幸な昨日を忘れるため」「幸福な明日を探すため」「愛と幸福の悪を貫く」「ラブリーハッピーな敵役」「ムサシ」「コジロウ」「幸せ探すロケット団の二人には」「ホワイトホール幸せ未来が待ってるぜ!」

そしてシマジオが何だかんだと言ってしまったせいで陰から見守るムサシとコジロウが登場。

特別なセリフと共にニャースに乗るように指示をする。

一度は裏切った二人から救いの手を差し伸べられニャースはボロ泣き。

ロケット団はやはりこの三人と後から加入するソーナンスがいてこそのロケット団だね

 

 

おたすけ評価

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おニャースさまのしま!?:★★★★★★★★★★

個人評価:★★★★★★★★☆☆
おたすけ評価星マックス!

  • 日常回の評価基準
  1. 起承転結
  2. 主役の活躍度
  3. キャラクター
  4. ストーリー
  5. 展開
  6. 演出
  7. 作画
  8. その他

上記の内幾つかの項目を満たしている。またはどれかに特化しているか。
赤文字がプラスポイント青文字がマイナスポイントだ。
また上記の項目は上から重要な物になっていくがこれは人の好みによって評価が変わるためあくまでもおたすけの評価として見てください。

 

キャラクター

セリフの項目で加点。ロケット団の口上もそうだけど、導入から幸せについてセリフが語られている。

幸せという今回のテーマはいつも酷い目に合うロケット団だからサラッと語れる内容でもあった。

ボンボンの下りなども貧乏人のムサシだから言えるセリフである。

 

ストーリー

ドラマ性、テーマ性、独自性の全てに加点。

特に今回のテーマである幸せの在り方についてストーリーで上手く作れていた。

具体的には導入から始まり、ニャースに幸せを求めるオウゴンカン島の住民、そのオウゴンカン島にもてなしをされて幸せを満喫するニャース、そんなニャースがねこにこばんを覚えないと知り闘技場に連れて行きそんなニャースを助けるムサシとコジロウ、一度は裏切ったニャースが自分の幸せの在り方に関して結論を出すという一連のストーリーはかなり綺麗で、オウゴンカン島の住民の設定、ロケット団の設定、ニャースの動かし方が全てマッチしている。

島の住民に崇められ贅沢な暮らしをしていたニャースだからこそ幸せは与えられるものではなく、一緒に探しに行くものというニャースなりの結論が出せたストーリーだ。

 

展開

普遍性、シチュエーションで加点。

一度は仲間を裏切ったのに、その仲間が助けてくれるという展開はかなり王道。

独自のテーマの中に王道な展開が入り込んでいるところが少し変わっている。

 

演出

音楽で微加点。最後のニャースの幸せの在り方を語る時にしんみりとしたBGMを流す。

あの後に裏切ったはずのロケット団が助けに来る展開なのでBGM選択は王道だけど、その王道を外さないのが大切だ。

 

最後のまとめ

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ロケット団ファンの中では神回と呼ばれている回でおニャースさまのテーマである幸せは、これからロケット団とは切っても切れないテーマとなる。

そういう意味でもかなり重要な話だ。