プロジェクト・ミュウ! 感想
脚本家:米村正二
絵コンテ:齋藤徳明
演出:牧野友映
作画監督:岡昭彦
つかみとる未来! 感想
脚本家:米村正二
絵コンテ:尼野浩正
演出:太田彬彦
作画監督:大西雅也、大山愛子、中村季実代、小川智樹、中矢利子、濱中章太郎、酒井裕未、伊藤京子
- プロジェクトミュウとは
- トライアルミッション
- さいはてのことうでミュウ探索
- おたすけ評価
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プロジェクトミュウとは
プロジェクトミュウとはホダカ博士が発足したプロジェクトだ。
ミュウを探索する選抜メンバーを募集しており、トライアルミッションを通じて能力のある人材を募集している。
そして選抜メンバーに選ばれた五人をチェイサーと呼ぶ。
チェイサーのメンバー
チェイサーはホダカ博士が集めた選りすぐりの実力者。
ミュウを追うにはそれ相応の実力がないといけない。
ゴウ
本作の主人公の一人で幼い頃にミュウに出会った感動からまたもう一度ミュウに会いたいと思っている。
また全てのポケモンをゲットするという夢も持っている。
友達が今まで居なかったせいか人と衝突することが多く、それが災いしてプロジェクトミュウのトライアルミッションでは苦労することになる。
プロジェクトミュウはそんな欠点を直して成長する話でもある。
メカにも多少強いらしくゴウの作ったものをホダカ博士がパワーアップさせミュウ探索機械を作った。
シゲル
サトシの初代ライバルシゲルは今は研究職に就いている。
昔はサトシと激闘を繰り広げた仲だが、今は全てのポケモンを研究するのが目的でその為に全てのポケモンの遺伝子を持っているミュウを必要としている。
トレーナーとしての腕は群を抜いていて、バトルロイヤルで1位が発表された時にはチェイサーのアサヒに「やっぱりね」と言われていた。
つまるところシゲルが1位を取っても何も驚きがないということだ。
結果も他のトレーナーと比べて数ポイント差もつけている。
トキオ
32話「セレビィ 時を超えた約束」でプロジェクトミュウとは全く無関係なところでチラッと登場したトレーナー。
ゴウの昔の友人でもあったが、ある日ゴウはトキオに裏切られたと勘違いしたまま疎遠になっていた。再会したことで誤解が解け再び友達となった。
102話「トライアルミッション!氷結のレイドバトル!!」で再登場を果たしてプロジェクトミュウに参加していた。
本来の彼の目的はセレビィだが同じエスパータイプのミュウを追うことでセレビィに近付けると考えているらしい。
ツルギ
既にチェイサーとなっている人物でかなり厳しい性格。
手持ちはウーラオス(いちげき)、マニューラ、ドンカラスであり、あくタイプ統一パらしい。
一人でレジスチルを追い詰めゲット出来る実力者でもある。
飛行艇の操縦もでき、普段は山岳地帯をフィールドとして過酷な環境下で暮らすポケモンの生態を研究をしている。
アサヒ曰く特に人跡未踏の地は大好物で、不可能と思えることに生き甲斐を感じるらしい。
アサヒ
アサヒはツルギと比べて気さくで優しいお姉さんだ。
手持ちはウーラオス(れんげき)、マリルリ、ブルンゲル(オス)の三匹。
専門分野は分子生物学と地質学。その分野からポケモンの研究にアプローチをしている。
トライアルミッション
トライアルミッションによりトレーナーの素質を見定め、ミッションをクリアしたトレーナーにはトークンを授与する。
そして多かったトレーナーがチェイサーになれる。
ファイヤーの羽根の採取
シゲルはゴウにサトシのバディには相応しくない、サトシのバディには自分と同等、自分以上の実力がないと言うシゲル。
ゴウのことを煽るシゲルだが怒るゴウに対してわざとらしい口笛を吹いている所を見ると意図して挑発していることが分かる。
オーキド博士曰くゴウにもプロジェクトミュウに参加して欲しいからあえて挑発したそうだ。
そして今回はファイヤー探索。
この時点ではゴウはまだプロジェクトミュウに参加しておらず、今回はシゲルが参加しているトライアルミッションらしい。
シゲル、サトシと比べてゴウは足を引っ張りまくり。
長年旅してきただけあってシゲルとサトシの体力はかなりあるみたいだ。
探索に必要な知識と推理力
「見たまえ、この渓谷はかつてマグマが流れた後に出来たものだ。ゴウくん、何か気付かないか?」「……つまり、この辺一帯は元火山地帯。ファイヤーが現れるには持ってこいの場所だ」「ご名答、しかしまだ不完全だ。」(シゲル・ゴウ)
赤字に注目して欲しい。シゲルはここであえてゴウに聞いているのだ。
この時点でプロジェクトミュウに参加する気がなかったゴウだが、シゲルなりにゴウにも考えさせてゴウの能力を試したりしているのだ。
そしてシゲルから得た情報を元にゴウも見事推理をする。
ゴウの推理力も中々のものだ。
嫌われたアブソルでもそれまで得た情報から推理していたので、ゴウの能力の高さが伺える。
しかしその上でゴウの推理は100点満点ではなく、まだ先があるとシゲルは言う。
『ファイヤー、かえんポケモン。ほのお・ひこうタイプ。体が傷付くと火口のマグマに入り、全身を燃やして傷を癒す。ファイヤーが姿を見せると春が訪れると言われている。』(ポケモン図鑑)
シゲルはこの渓谷が元々火山地帯と言うだけではなく、ここだけ一足先に花が咲いていることに気が付いた。
それだけではなくサトシのゴウカザルに対しても不可解な点があると推察し始める。
サトシのゴウカザルはいつも強くなる為に努力を続けていることをオーキド研究所に来る度にシゲルは見掛けていたので、そんなゴウカザルが研究所外にいる強敵を求めて戦いに行ったとなるとかなりの強敵である可能性が高い。
炎タイプのゴウカザルが更なる高みを目指すとすれば伝説ポケモンクラスである同じ炎タイプのポケモン、ファイヤーである可能性が高いとこれまでの複数の情報を統合して結論付けたのだ。
ミュウ捕獲に大事なバトルの実力
そしてその推理通りファイヤーと出会ったシゲルはカメックスを使い互角の戦いを繰り広げる。
準伝説ポケモンは今まで明確に倒したトレーナーがサトシのピカチュウ、リザードンしかおらずかなりの強敵だ。
他のポケモンだと瞬殺されるか、精々一撃を与えるのが関の山である。
ファイヤーのもえつきるのエフェクトも美しいだけではなく物凄く大袈裟なエフェクトだったので、視聴者の目線からも高威力であることがよく分かる。
そんなファイヤーに強烈な一撃で追い払い目的を達するシゲルは初見でもかなりの実力者であることが理解出来ただろう。
そんなこんなでファイヤーの羽根をゲットしたシゲルであった。
詳しい感想記事はコチラで!
アローラキュウコン救出
シンオウにいないはずのアローラキュウコンをシンオウ地方のテンガン山で見付けて、捕まえるというのが今回のミッション。
このアローラキュウコンはポケモンハンターが捕獲して、テンガン山に不時着した時に何かのトラブルで逃げ出したらしく、プロジェクトミュウのメンバーはそのキュウコンを捕獲してアローラ地方のラナキラマウンテンに帰すつもりらしい。
雪山は現実でも危ない場所なので舞台としてはかなりいい。
またアローラキュウコンはハンターのせいで人間に心を許していないので、獰猛になっていて捕獲するのは困難なのも悪くない。
プロジェクトミュウに必要な才能
「ミッションではポケモントレーナーとしての知識、ゲットに関する総合的能力、バトルでの指示やコンビネーション、他のトレーナーとの連携などが試される」
開幕アサヒさんのこの説明はプロジェクトミュウの評価を決める軸となる。
大雑把にまとめればチェイサーになるには知識、ゲット、バトル、協調性の四つが必要ということだ。
あとは口にはしてないがトレーナー自身の運動能力や知識を持っているだけではなく知識から結論を導く能力なども恐らくは必要だろう。
そしてトライアルミッションなどではこの四つに注目してそれらの項目をミッションは試していたか、ゴウはその項目をクリアしていたか、またどのようにクリアしていたかで評価の上下が変わってくる。
実際シゲルがファイヤーを探す時はファイヤー自身の知識や地形に対しての理解、ゴウカザルなどのその他の情報を得て推理していたし、バトルの実力もファイヤー戦で見せていた。
また仲間とのチームワークもミッションで試される大事な項目なので、サトシ同伴はOK
協調性も大事なら同伴ありというのは当たり前のことだろう。
だけどサトシが一人で解決しては意味が無いので、二人いても大変なくらいのミッションが求められる。
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下手をしたら命に関わる
実際吹雪に襲われたゴウたちはツルギに助けられ「俺が助けなければ死んでいた」と指摘されていた。
命に関わるという点でプロジェクトミュウの過酷さを描けていたとは思う。
死という単語はアニポケでは中々出てこないのでそれがまたプロジェクトミュウの過酷さの演出としてもピッタリだった。
捜索に対しての根拠が足りない
肝心のアローラキュウコン捜索に関してゴウは「元いた場所がアローラ地方のラナキラマウンテンならラナキラマウンテンに似てる場所に居たがるんじゃないか」という推理をした。
写真を見比べてあそこなら形が似てるからピッタリだ!と見つけにいったが、根拠が薄弱なのでかなりガバガバだった。
シゲルの推理は三つ以上の根拠があるのに対して今回は一つしかない上に完全に視覚情報のみで探索を行おうとしている。
もう一つぐらいアローラキュウコンを見つける手がかりがあれば悪くなかっただろう。
ご都合的な友情ゲット
今回のミッションはアローラキュウコンの捕獲。
そしてプロジェクトミュウのトライアルミッションの評価はアサヒさんの言っていた知識、ゲット、バトル、協調性の四つのタスクがこなしてあるかで決まると俺は先程説明した。
なのでゴウがアローラキュウコンをゲットするのに説得という手段は言葉だけで済むから大変よろしくない。
かなりご都合的な展開だった。
ウルガモスの黄金の鱗粉
今回のミッションはウルガモスから黄金の鱗粉を採取すること。
ウルガモスといえばBWでは高レベル且つ固定シンボルで出てくるポケモンなので準伝説感があって格のあるポケモンだ。(ついでに種族値も高い)
その上黄金の鱗粉ではなければ行けないということは色違いのウルガモスを見つけなければいけないということだ。
ポケモンを上手く利用する
トロッコの行く先を変える際にインテレオンのねらいうちで変えていた。
これはインテレオンの射撃性能が高いから出来たことだ。
ポケモンの能力を上手く使えていたので、プロジェクトミュウが求める人物像の一つでもある。
必要のない展開
悪役のハンターがメラルバのタマゴを奪う展開は本来プロジェクトミュウには関係ない展開だ。
こいつからメラルバのタマゴを助けることとプロジェクトミュウのトライアルミッションは直接的な関係がないからだ。
結果的にこいつに尺を取られて、チェイサーに求められる知識、捕獲、バトル、協調性などを描写する暇がなかった。
ご都合的な展開
そして必要のない展開をしたせいでたまたま色違いのメラルバが出てきて、たまたま進化して棚からぼたもち形式で鱗粉が手に入ってしまう展開になった。
本来ならばどう色違いのウルガモスを見付けて、どう鱗粉をゲットするかという試練の途中でゴウがどのように捕獲やバトルの強さ、知識の有効活用、サトシとの連携を見せてゴウの成長を見せるシーンがあったはずなのにハンター登場という無駄な展開のせいでトロッコの行く先を変えるためにインテレオンを使うだけになってしまった。
感想記事はこちら
キングドラの捕獲
なんととうとう本当に一般ポケモンが来てしまった。
ファイヤーと比べて格落ちすぎるだろ…
と判断するのはまだ早い。
ここからがプロジェクトミュウの本領発揮と言える。
過酷さとはポケモンの強さだけに限らない
確かにキングドラは伝説のポケモンに比べれば能力や強さはアニメでは劣るかもしれない。
しかしキングドラがいるのは水中だ。
水中だと人間は長く息は出来ないし、ボールも真っ直ぐ飛ばず浮力で浮いてしまう。
泳ぐのにも一苦労で移動も地上より遥かに遅いので大変だ。
野生のキングドラのゲットはかなり難しいという説明があり、まずキングドラは獰猛で、欠伸で渦潮を起こし、そもそも住む場所が深海だから会うことも難しい。
このようにゲットが難しい理由が三つもある。
だから通信進化させるのが一般的だと言われていた。
実際今までのアニポケでも野生のキングドラが出たことは無い。
ゲットに関する総合的能力
ホウエン四天王ゲンジさんから潜水服を借りて、いざ深海へ突入!
身動きがあまり取れない水中でのバトルが始まる。
しかしまずはキングドラを見つけなければいけない。
そこで一つの案としてゴウはサトシのカイリューの鳴き声を録音したスマホロトムでキングドラを誘き寄せたのだ。
アニメの冒頭でもカイリューと出会うと激しい争いが始まると言われていて、ポケモンソードの図鑑説明にも「嵐が来ると 海面に 姿を 見せる。 カイリューに 出くわすと 激しい 争いが はじまる。」と書かれている。
既存のキングドラに情報と今ゴウの手元にある手札を使いキングドラを誘き寄せたのはさすがだ。
そしてアサヒさんの言っていた「ゲットに関する総合的能力」というのはこの回で遺憾無く発揮されていて、まず人間と水ポケモンでは水中で動く速度にアドバンテージの差がある点を埋めるため、周りに氷の壁を作ることでキングドラの動きを封じたのだ。
そもそも動き回るポケモンにボールを当てるのは難しいのでその対策でもある。
そして水中だとボールが投げられない点も、インテレオンのねらいうちでボールを押し出すことで勢いよく発射されたモンスターボールで身動きが取れないキングドラを捕獲することに成功した。
キングドラの動きを封じることと水中ではモンスターボールを上手く投げられないという二つの課題を上手くクリアしていた所はアサヒさんの言うゲットに関する総合的能力を描写できていた。
創意工夫と発想力
そもそも今回の課題のテーマは「創意工夫と発想力で目的へ辿り着け」というものだった。
プロジェクトミュウの過酷さだけではなく、設定したテーマを忠実に再現された完成度の高い回だったと言えるだろう。
フリーザーとのレイドバトル
今回のレイドバトルはフリーザー!
ついに伝説ポケモンが来てワクワクすっぞ!
フリーザーの生息地としてはふたごじまがセオリーなのでそこに行くことに。
フリーザー発見の根拠は薄弱だが今回のテーマはそこに重きを置いていないので気にする必要はないだろう。
バトルスキルと協調性
開幕落ち込んでるゴウ。今回はバトルスキルと協調性を測るテストだからだ。
ゴウは元々友達が居ないため協調性には自信が無い。
本人もそれを自覚しているらしく、最初はそれが理由でプロジェクトミュウへの参加を断っていた。
しかしチェイサーになる為には他のトレーナーとの連携も試されるとアサヒさんは言っていたのでとうとうその日が来てしまったのだ。
落ち込んでいるゴウだがプロジェクトミュウに参加するはるか昔に巨大ゴルーグでレイドバトルをしてたじゃん!とサトシが励ます。
そういったエビデンスがあるお陰でゴウもやる気が湧いたようだ。
ちゃんと過去の回を使ってゴウは全く協調性がないわけではないと説明してくれるのはいいことだ。
視聴者と制作側での認識の違いが埋まるからだ。
今回のレイドバトルはゴウ、サトシ、シゲル、トキオの4人。
サトシ、トキオはゴウ友人でシゲルはゴウにとってはライバル的存在。
それに過去の絡みもあってか初っ端からシゲルに対して敵意を剥き出しにしていた。
敵意を剥き出しにするゴウとは違って、シゲルはゴウに一緒に行くか行かないか選択を委ねている。
シゲルは勝手に先に行ったりはせず、あくまでもゴウがどう対応するか伺っている。
彼の自分なりのやり方でトレーナーとしての力量を試し導いている。
バトルでの指示やコンビネーション
準伝説ポケモンだけあって実力は高く、四匹まとめてワンパンするほどの実力をフリーザーは持っている。
次の技が必ず当たるこころのめと、命中率は低いが当たれば一撃必殺技のぜったいれいどコンボを警戒したシゲルは「一箇所にまとまらずにお互い離れて戦うように指示」をする。
ブラッキーのあやしいひかりで混乱したフリーザーに対しても「攻撃するなら今だ!」と他の三人を的確に導く役目を果たしていた。
いわば司令塔的な立ち位置で、普通のポケモンバトルでは見られない光景だ。
アサヒさんの言っていた「バトルでの指示やコンビネーション、他のトレーナーとの連携」を同時に達成している。
その他にも混乱が解けた時にはいち早く仲間に教え、四匹まとめてやられた時も次に備えるようにアドバイスをしていた。
またトキオは終始味方のサポートをしていたがこれにより味方のポケモンが延命できていた。
ひかりのかべやリフレクターの両方を使っており、どちらもダブルバトルでは味方の場全体に効果があるので仲間とのバトルでは重宝する技となっている。
またシングルバトルでは使えないいやしのはどうはダブルバトルで味方のポケモンにだけ使える回復技である。
仲間のことを最優先にした技構成なのはトキオの優しい人柄を象徴すると共に仲間をサポートする有能さをアピールできている。
他のトレーナーとの連携
「エースバーンとルカリオはフリーザーに飛びつけ!」「勝手に指示すんな!」「ゴウ!やろう!」(シゲル・ゴウ・サトシ)
的確に指示を送るシゲルに対して、シゲルのことが単純に気に入らないゴウは反発。
だがシゲルの指示に妥当性があると判断したサトシは乗っかり、ゴウも仕方なく乗っかることに。
シゲルの作戦は上手く行き、効果は抜群の技を二つ浴びせることに成功!
「サトシ、ここで畳み掛みかけよう!」「おう!」「ダメだ、フリーザーは甘くない!」(ゴウ・サトシ・シゲル)
今度はゴウが指示を送ろうとするもシゲルはそれを止めに入った。
だがシゲルに対して反発心しかないゴウはそれを無視してかえんボールを指示してしまった。
シゲルを無視した強引な指示によりエースバーンとルカリオ、そしてその二匹のサポートという名の尻拭いをさせられたトキオのサーナイトは戦闘不能に。
シゲルと違ってゴウのバトルセンスは劣っているのに、シゲルの指示を受け入れずに独断専行に走ったゴウのミスだ。
バトルの指示やコンビネーションだけではなく他のトレーナーとの連携も取れていない。
「ゴウ、ぼくたちは一人じゃない。チームで戦おう」「分かってるよ、そんなの!」「分かってない、シゲルくんは既にそうしているよ」「レイドバトルで重要なのはチームとしての総合力。基本すぎて言葉にはしなかったけどね」「くっ…」「ここからはボクの指示に従ってもらおう」(トキオ・ゴウ・シゲル)
とうとうトキオにもそのことを注意され、正式にシゲルが司令塔となった。
「ぜったいれいどが来るかもしれない!散らばれ!」「いや、ふぶきがきたら全滅だぞ!ガントルの後ろに固まるんだ!」(シゲル・ゴウ)
シゲルがぜったいれいどを警戒していたがゴウはふぶきを警戒して指示を送ってしまった。
司令塔はシゲルであるのに関わらずだ。
ゴウの指示に従った結果、フリーザーを前に全滅し敗北となってしまった。
ゴウも終わった後に自らの過ちを認めその行いを悔やんだ。
トキオは「そんなことないよ、ゴウが前に出てくれたからぼくは防御や回復技に専念できた」とフォローしてくれたが、シゲルは「甘いな、彼の身勝手な行動さえなければもっとレイドバトルできたんだけどね」と厳しい評価を送った。
ツルギの評価もシゲルはリーダーシップを発揮し、トキオはチームプレイに徹したためトークンを多く配布していた。
今回ゴウは苦手な協調性をクリア出来ずに他の二人より遅れを取ってしまった。
ゴウの問題点だけではなくプロジェクトミュウに必要なテーマをちゃんと描けていて、シゲルやトキオの優秀な部分も描けていてとてもよかった。
またシゲルはバトルの指示、トキオはチームプレイと得意分野の違いが活かされていた点も高い評価となる。
最後にシゲルはゴウにとある言葉を投げ掛け、シゲルの行動の真意がわかる。
その点についてはこちらの記事で説明している。
バトルロイヤル
今度はホウエン地方シーキンセツ内でのバトルロイヤル。
参加者は端末によって位置が分かり、最後まで残った者が勝者となる。
今回はもちろんバトルの強さも大事となるが、ワンマンではなくチームで動いた方が有利だ。
そのことに気が付けるかも大切で、ここもまた協調性の有無の確認ができる。
今回は仲がいい上に温厚なトキオが居てくれたおかげでゴウでも一緒にチームプレイが出来た。
出来なかったことを出来るようにする
またタッグバトルをする時は前回のフリーザー戦での反省を活かしてゴウはチームプレイを意識していた所は紛れもなく成長と言えるだろう。
またプロジェクトミュウ側からは参加者以外のポケモンを入れることでハプニングに対しての対応力を測っていた。
実際の探索では何が起きるか分からないので、的確な行動を起こせるか確かめているらしい。
ここら辺へのハプニングに対してどう対応するか確かめたかったけど、正直なあなあで終わってしまった。
ライバルと競い合う
強敵シュンヤとライラもトキオとのタッグで倒し、バトルの腕と協調性は前回より上がったと見ていいだろう。
またプロジェクトミュウのトライアルミッションは一人で解決することが多かったが、前回のフリーザー戦から仲間との連携で他者と比較されることが多くなった。
そしてバトルロイヤルでは直接的に誰が優秀か決める試験でもあるのが面白い点でもある。
なので最後はトキオとゴウのタイマンでどちらが上か明確に描写されてしまった。
逆に言えばゴウのバトルの腕はトキオやシゲルに劣るので成長の余地があるということだ。
今回はゴウの言葉によりトキオも精神的に成長出来たので、両名の成長回とも言える。
VSレジエレキ・レジドラゴ
「少しは協調性というものを学んだかい?」「ああ」「しかし最後はトキオと直接対決させられるとはね、アサヒさんも意地が悪い」「この間のミッション見てたのか?」「まあね、ボクと組む価値のある人間か見定めたいんだ」「な、なんだよ…」(シゲル・ゴウ)
協調性と言うセリフを出す辺りシゲルはゴウの欠点を見抜いている。
そしてこの前のバトルロイヤルでそれが改善されたから彼と組もうと思ったのだろう。
シゲルはゴウを成長させたかった
「シゲル、力を合わせよう!」「その言葉待っていたよ!」
シゲルは彼がトレーナーとして熟するのを待っていた。
だからこそファイヤー戦の頃からさり気なく彼に問い掛けては導き、プロジェクトミュウに参加するように促していた。
多分キッカケはサトシの友人だからだろう。
シゲルがゴウのことを一人のトレーナーとして認めた瞬間でもある。
フリーザーで失敗し、バトルロイヤルで成長し、レジ戦でシゲルに成果を見せた回であった。
バトルロイヤルとレジ戦はテーマ性がないように見えるが単体で見る話ではなくフリーザー戦で設定された協調性のテーマが続いていることになる。
簡単に言えばフリーザー、バトルロイヤル、レジ戦は三つで一つ(バトルでの指示やコンビネーション、他のトレーナーとの連携)の話だ。
さいはてのことうでミュウ探索
チェイサーになった彼らはさいはてのことうでミュウを探索し始めた。
さいはてのことう中央にあるテーブルマウンテンは雲におおわれていて、年に一度の寒気の時だけ雲が晴れる。
またテーブルマウンテンの周囲は乱気流が発生しているため空からの接近は不可能なので近くから徒歩で接近することになる。
ハプニングへの対処
まず第一のハプニングは謎のサイコパワーにより機械が使えなくなってしまった。
ミュウ探索機械だけではなくスマホロトムなどの連絡手段、モンスターボールの開閉スイッチも押せない状態だ。
そして第二のハプニングはテーブルマウンテンの崖を昇る最中、エアームドに襲われチームが分断されたことだ。
ツルギとアサヒは別ルートから侵入し目的地で合流することになった。
またさいはてのことうでグラードンとカイオーガに襲われたが勝ち目のない敵にどう対処するかも重要だ。
だが実際これらのハプニングは大した障害にはならず、彼らの行動は制限されていただけだ。
ポケモンやスマホロトムなど便利な物の制限、チームの分断中に起きたハプニングであるグラードンとカイオーガはミュウがイタズラでへんしんしたものなので、大したハプニングにはならず結局この間大したことはやらずにチームは合流、機械類も使えるようになってしまった。
ミュウとの遭遇
そして合流した先でのミュウとの遭遇。
ファイヤーを探すシゲルと違って、情報を集めてミュウの動向を推察するようなシーンもなくその点でもファイヤーを探す時のストーリーに劣っている。
ミュウは遊び相手が欲しかったのか突如攻撃してきた。
そんなミュウを落ち着かせるためにチェイサーはミュウにバトルを挑んだ。
また戦闘シーンはミュウにただただ圧倒されるだけのスライドショーだ。
スライドショーというのは比喩ではなく、正真正銘のスライドショーで、ミュウとチェイサーのバトルは一枚絵を流すだけのものが多かった。
つまりまともなバトルシーンがあまりないのだ。
ミュウがチョロすぎる件
「ミュウ!お前は覚えてないかもしれないけど、俺たち会ったことがあるんだ!その日からお前のこと好きになって、どうしたらもう一度会えるだろうって調べまくって。………お前が世界に飛び出すキッカケになってくれた。そして、サトシと出会ってリサーチフェローになって、色んな地方に旅して、色んなポケモンのこと知って、今の俺があるのは善逸ミュウのお陰なんだ。だから俺、お前にあったら絶対伝えたかった。ありがとうって!!」(ゴウ)
そして極めつけはゴウによるミュウへの説得。
この一言だけでミュウはあっさりと納得し攻撃をやめたのだ。
ファイヤー探索時のように目的のポケモンの動向を推理するパートもなければ、フリーザーとの戦闘時のようなバトルでの指示やコンビネーション、他のトレーナーとの連携が活かされたシーンも特に見られず、キングドラとの戦闘時のような創意工夫と発想力を活かしてゲットに関する総合能力も見られなかった。
逆にアローラキュウコンのように根拠のない説得で和解してしまうシーンが挿入されていた所を見ると今回の話はプロジェクトミュウの良いところが活かされていないのに、プロジェクトミュウの悪いところだけ抽出されているのが個人的には評価を大きく下げる要因だと感じた。
アサヒは「ミッションではポケモントレーナーとしての知識、ゲットに関する総合的能力、バトルでの指示やコンビネーション、他のトレーナーとの連携などが試される」と言っていたが、肝心のテーブルマウンテンでの行動はチェイサーとしての実力を存分に発揮出来ていなかった。そう、発揮出来ないままミュウの探索が終わってしまったのだ。
おたすけ評価
プロジェクト・ミュウ!、つかみとる未来!:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
個人評価:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
おたすけ評価星一つ!
- 重要回の評価基準
- 起承転結
- 主役の活躍度
- ストーリー
- 展開
- 演出
- 作画
- キャラクター
- その他
上記の内幾つかの項目を満たしている。またはどれかに特化しているか。
赤文字がプラスポイントで青文字がマイナスポイントだ。
また上記の項目は上から重要な物になっていくがこれは人の好みによって評価が変わるためあくまでもおたすけの評価として見てください。
ストーリー
通信障害など機械類が使えなくなったり、グラードンやカイオーガと遭遇したり、崖登り中にエアームドに襲われたりハプニングが多くプロジェクトミュウ及びミュウ探索の過酷さはよく描写されていたと思う。これはテーマ性で微加点に入る。
ゴウのミュウに対する素直な想いもドラマ性がある。
そもそもゴウをポケモンの世界に飛び出してあげたのはミュウであり、その背中を押したのはサトシだ。
今までゴウが体験したことはミュウが居たからこそ味わえたものだ。
キャラクター
上記と合わせてゴウのミュウに向けた「ありがとう」という言葉は非常に適切なワードチョイスであり、セリフで加点が入る。
またツルギやアサヒの専門分野が山岳地帯をフィールドとして過酷な環境下で暮らすポケモンの生態を調べている研究や分子生物学、地質学であることは新たな情報として掘り下げに入る。
ストーリー・展開
ミュウのバトルまたはゲットに関してなあなあで終わり、特に根拠の無い説得でゴウの背景を知らないはずのミュウがあっさり納得したのはご都合的展開なので妥当性で減点が入る。
また既存のテーマ性の否定としても減点が入る。
アサヒさんは「ミッションではポケモントレーナーとしての知識、ゲットに関する総合的能力、バトルでの指示やコンビネーション、他のトレーナーとの連携などが試される」というトレーナーとしての実力がプロジェクトミュウに必要として言ったが今回はそれをご都合展開で片付けてしまったのは大幅な減点だ。
作画
ミュウと最後戦う時のスライドショー酷すぎィ!
一番力を入れる部分だろうが……!!!
プロジェクトミュウは面白いのか?つまらないのか?最終評価!
ストーリーの評価もおたすけ評価に乗っ取り評価するがトライアルミッションとミュウの探索は別物として評価する。
理由は下記の記事に書いてある。
ストーリーの評価は単話と比べてドラマ性、テーマ性、展開、作画演出、その他(戦術など)だけに分かれている。
トライアルミッションの評価
- ドラマ性
ゴウが出来なかったことといえば人と協力し合うことだ。
厳密にいえば出来ていたこともあったが、その時も抜け駆けをしており、本人もその自覚があることが作中で明かされた。
プ「トライアルミッション!氷結のレイドバトル!!」ではゴウの協調性のなさが災い失敗してしまった。
ここで大切なのは失敗や課題に対してどういう結果を出すかどうかだ。
そして今回出来なかった仲間との協力に対して原因を考えたり対策をして結果を出せると更に評価が上がる。
「裏切りのバトルロイヤル!」でトキオに注意されチームワークを大切するようになり「ラストミッション!レジエレキ・レジドラゴをゲットせよ!!」でシゲルと協力して認め合う中になる。
失敗していたことが出来るようになったのは評価出来るが、原因や解決策、対策を考えて望む過程がなかったのでドラマ性ではそこそこの評価となる。
「ミッションではポケモントレーナーとしての知識、ゲットに関する総合的能力、バトルでの指示やコンビネーション、他のトレーナーとの連携などが試される」
- テーマ性
アサヒさんのプロジェクトミュウに必要な才能であり、トライアルミッションを通して試されるものだ。
知識、ゲット、バトル、連携はファイヤー、キングドラ、フリーザー、バトルロイヤル、レジで全て活かされていた。
ウルガモス、アローラキュウコンでは活かされてなかったが自ら設定したテーマ全てクリアしているのでかなり評価が高い。
テーマ性ではめちゃくちゃ評価が高い。
- 展開
シチュエーションで言うならラストミッションでシゲルがゴウのことをついにトレーナーとして認めてくれたことだろう。
「裏切りのバトルロイヤル!」で協調性を得てからの「ラストミッション!レジエレキ・レジドラゴをゲットせよ!!」でシゲルと協力する展開に信憑性が増す。
展開に関してもある程度の評価が高い。
- トライアルミッションの評価
おたすけ評価:★★★★★★★★☆☆
評価対象は上記のドラマ性、テーマ性、展開に加え作画演出が入る。
作画演出は上記3つと比べれば優先度が低い。
またアローラキュウコン、ウルガモス回に関しても質が低い回が2つもあったので星1つ分減点している。
プロジェクトミュウの評価
- ドラマ性・テーマ性・展開・作画
トライアルミッションが過程ならば、チェイサーによるテーブルマウンテンのミュウ捜索は結果だ。
そしてドラマ性で重視されるのは過程で得たものや活かしたものが、ここでも活かされるかどうかだ。
コツコツとした積み重ねが活かされるような話なら評価が高い話になるだろう。
そしてプロジェクトミュウで得たものといえばやはりアサヒさんが言っていた知識、バトル、ゲット、協調性の4つだ。
だがミュウに圧倒されたのでチームワークやバトル、ゲットが活かされることはなかった。
ミュウを見付けたのもグラードンとカイオーガに着いて行ったからなのでファイヤーの時と違って知識も活かされてない。
つまりドラマ性、テーマ性での加点はほぼ見込めない。
というかおたすけ評価で書いた通りの評価だ。
- プロジェクトミュウの評価
おたすけ評価:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
うむむ…。プラスが決して無い訳では無いしあるにはあったのだがマイナス分で全て消されてしまったのが勿体ない。
そしてプロジェクトミュウとトライアルミッションの総合評価は単純に2つのストーリーを足して2で割る。
そうなるとプロジェクトミュウの総合評価は★4.5となる。
トライアルミッションでかなり点数を稼いでいるのに最後の2話だけで大幅に評価を下げているのが本当に勿体ない!
だから俺はもしプロジェクトミュウを布教する時はトライアルミッションだけ布教します…
でもそれはそれとしてゴウが好きならゴウとミュウのやり取りにはグッとくるし、最後のミュウ探索はゴウファンにはいい回だと思う。
プロジェクトミュウのテーマ性
ここからはプロジェクトミュウの良い所と悪い所の具体的な話をする。
まずはテーマ性の話をしようと思う。
ファイヤー、キングドラ、フリーザーとの戦闘はいずれもテーマ性がありファイヤーとキングドラに関しては明確に回答を出していた。
ファイヤーでは探索と推理、そしてバトルの実力、キングドラではゲットに関する総合能力と創意工夫と発想力、フリーザーでは仲間との連携やバトルでの指示能力についてだ。
フリーザーの話は回答は出して居なかったが、ゴウに協調性という宿題を出して、レジ戦やバトルロイヤルでその宿題を片付けさせていた。
ここら辺の話はかなり評価が高く、歴代のアニポケのストーリーを見てもテーマ性に富んだストーリーはほぼないので良好だと言えるだろう。
だが物語で一番重要なのはラストであり、上記で語っている通り、かなり適当に終わらせている。
もう少し明確なテーマを決め、そこからストーリーを作り、そのテーマに対して回答出来ていればプロジェクトミュウの評価は高いまま終わっていたはずだ。
アローラキュウコンのような根拠の無い説得はトレーナーとしての質を求めるプロジェクトミュウのテーマに反するものなのでかなりよくない。
ゴウの成長を歴代ヒロインと比較
次に話したいのはゴウの成長についてで、フリーザーから三つの回に掛けて、ゴウの協調性について語られてきた。
ゴウは協調性がないのというのをたまに描写されてきたが、協調性というのは本来あって当たり前のものでもある。
そして協調性を身に付けたゴウがそのままチェイサーに合格したのはどうかと感じた。
他の参加者は恐らく初めからある程度の協調性を持っていたであろうに、後から協調性を身に付けたゴウがそのままチェイサーに受かったのは参加者のレベルが低いように思えてしまう。
なので、協調性というテーマをゴールには置かずまずは一番初めにやるべきことじゃないかなと思った。もちろん理由は協調性なんてあって当たり前のものだからだ。
協調性を身に付けた上でゲットに関する総合的能力やバトルの指示やコンビネーションなど、より難易度の高いテーマ挑んで無事チェイサーに合格して欲しかったというのが俺の本音だ。
また他のヒロインと比較してもハルカは他人のアドバイスを鵜呑みにしたり、自分の作ったポロックではなくロケット団の作った偽のポロックに頼ろうとしたり、戦闘不能のフシギダネをまだ戦わせようとしたりマイナス点こそあった。
しかしその欠点はゴールではなく通過点でありすぐに解決している。
ハルカはサトシと似ているお調子者故に失敗することも多々あったがそこを次々クリアし、コーディネーターの技量を上げている。
上記の画像はグランドフェスティバルでのシュウとの対戦の時にフライゴンとアブソルに見舞いしたハルカの合体技だ。
この合体技はフロンティアブレーン、ヒースから着想を得たものであり他者から学ぶ成長がなされている。
ヒカリもスランプ期間を経て、自分の何がダメだったかを見つめ直しノゾミの「主役はポケモン」というテーマに明確な回答を出していた。
そしてハルカ同様それは通過点にすぎず、氷のシャンデリアやフレイムアイスなど次々自分の手で合体技を開発した。
つまりみんなマイナス点をゼロに戻して、そこからプラスにしているのに対してゴウは協調性がないというマイナス点を克服することでゼロにしたがそれだけでチェイサーに合格しているのがヒロインのストーリーと比べてプロセスが楽すぎた。
最後のまとめ
トライアルミッションは面白い!
肝心のミュウ捜索がつまらない…
プロジェクトの評価はそんな感じの評価でした。ハイ。
トライアルミッションは俺もとても好きです。
ミュウの探索が面白ければ自信を持って人に勧められただけに勿体ない。
- 結果
トライアルミッション:★8
プロジェクトミュウ:★1
総合評価:★4.5