サトシがついにアローラリーグで優勝した!
2018年9月25日サトシがついにポケモンリーグで優勝を果たした。
Twitterなどではトレンド入りして、見ていたファンも見ていなかった人たちも祝う中、XYで優勝させとけや!みたいなガラの悪い輩も続出。
しかしアニポケを長年見てきた身からするとカロスリーグの方が面白かったが、アローラリーグで優勝させた方が自然だった思う。どころか他のリーグよりも優勝する舞台としては相応しいと思う。
その理由を幾つか具体的に明記しておこう。
①:SMは夢がテーマであること
SMのテーマは「夢」であり、作中やOPでもそれが強調されている。
「おれ、アローラ地方、大好きだー!みんな太陽みたいに暖かくて、自然の中で人とポケモンが仲良く暮らしてて、ピカチュウ… おれ、お前とここでもっと強くなりたいんだ!ここには島キングやぬしポケモン、強い人やポケモンがたーくさんいるし、ポケモンマスターになるためすごく大切なことここでぜーったゲットできる気がするんだ!」SM20話 サトシとピカチュウ、二人の約束
SM20話は21話「ニャビー、旅立ちの時!」と一緒の一時間スペシャルだったが、この話はサトシとピカチュウが二人だけで宝島に遊びに行くというシンプルな回であった。
この回でサトシとピカチュウは互いの夢について再確認してポケモンマスターになることを決意。このアローラ地方で色んなことを学びたいと思うようになる。
実際サトシはアローラ地方でニャビーの親代わりであったムーランドやメテノと生き物の死に直面したり、ククイ博士からは「一緒に居たことを覚えてあげることも、時間を共に過ごしてきた者の役目だ」とサトシの道しるべになってくれたり、バトルのこともバトルのこと以外でもサトシはアローラで色々学んでいった。
またスクールの面々にもマーマネは「宇宙飛行士」、マオは「アイナ食堂を繁盛させる」、カキは「じいちゃんみたいな島キングになる」、スイレンは「バルーンを完成させて海を探索する」、ククイ博士は「子供の頃だった夢だったポケモンリーグを作る」というこれから夢を見つける予定のリーリエを除き各回でメインキャラは夢を追っている描写が多い。
そしてサトシも昔から夢である「ポケモンマスターになること」は今でも健在であり、これが理由の一つ。
②:アローラリーグは恩師ククイ博士が開催したポケモンリーグ
アローラリーグはアニメ、ゲームでもシリーズ初の何と設立されたばかりのポケモンリーグであり、上記でも挙げたククイ博士の夢が実現したのである!
ククイ博士といえばサトシがスクールへ通う上で家に居候をさせてあげたり、ポケモンの特訓時にアドバイスをあげたり、料理も作ってあげて、授業と教えてあげるというとても親身な方でありサトシにとっては恩師とも言える存在。
そんな念願の夢を果たして彼にとっては「夢の舞台」でサトシも優勝して目標の一つである「ポケモンリーグ優勝」をするのはとても熱いシチュエーションなのは間違いないだろう!
③:ククイ博士がポケモンリーグ設立をしようと思ったキッカケがサトシ
サトシはセレビィのときわたりにより、幼い頃のククイと出会った。
結局サトシが帰るまで互いに正体が分かることはなかったが、幼少期のククイ、通称ガオとバトルをしたり、過去のポケモンリーグについて語ってあげた。
それを聞いたガオはサトシへ憧れて、ポケモンリーグを作りたい!という夢を持ちその夢に近付く努力をし始める。
サトシが過去のククイにジム戦やらポケモンリーグやらについて色々教えたからククイ博士が授業の一環でカントー地方でジム戦させたり誰もが参加出来るアローラリーグという文化を作り奮起してると思うと胸が熱いな。#Anipoke #アニポケ pic.twitter.com/ll9GALyD6w
— おたすけ (@otsk_poke) 2019年6月9日
まずは島キングハラさんに弟子入りしてバトルの腕を上げていった。
彼の手持ちもガオガエン、ウォーグル、ルカリオ、エンペルト、フシギバナと様々な地方のポケモンたちがおり、彼の経験の多さがそれとなく伝わってくる。
またバトルロイヤルでもロイヤルマスクとして大活躍、ガオガエンで何十勝と連勝を重ねて着実に強くなる。 このガオガエンがまた化け物でこの本編でも脅威の勝率と強さを見せつけていく。
ハラさんといる頃には白衣を纏っていたので博士になっていた可能性は高いな。
そしてまたポケモンの生態やポケモンバトルについて教えるため教師になり、カントー地方での課外授業にてカスミやタケシとバトルさせてジムリーダーがどういうものなのか、ポケモンバトルがどういうものなのかを生徒達に伝えていく。
その際のタケシも「ジムリーダーが本当に見たいのはトレーナーとポケモンのコンビネーション。これは勝敗以上に大切なものなんだ」といい事を言ってた。さすがタケシ。
そんなこんなで今のククイ博士が居るのはサトシのおかげでもあり、彼に夢を与えたキッカケは何を隠そうあのサトシなのだ!
④:ハナコとオーキド博士が見に来ている
やはり大切な人達の目の前で優勝したいということで何とオーキド博士とサトシの母親ハナコがサトシのポケモンリーグを見に来るのは初代アニメポケットモンスターである無印以来!
カントーリーグ、ジョウトリーグ以降見に来てなかったオーキド博士とハナコがわざわざ見に来たのだ。初代以降だからこれはかなりすごいこと。
ハナコは授業参観の時や演劇をする時もアローラに来ており、そんな母親の前で最高の姿を見せられたことは本当によかったと俺は思う。
欲を言えばタケシとカスミも見に来て欲しかったなぁ!
あの二人もSMではちょこちょこも再登場していたし。
とにもかくにも他のシリーズでは見にこなかった二人が来ていることはかなり大きな理由になるはず。
⑤:原作のゲームと同じ展開
原作SMの主人公も「ククイ博士が作ったポケモンリーグで初代チャンピオンになる」という設定がある。
原作のラストバトルはククイ博士であり、サトシも優勝した後はククイ博士とのフルバトルがあるのでククイ博士の作ったリーグで優勝してククイ博士とファイナルバトルを飾るというのは中々燃える展開。
だからサトシがアローラの初代チャンピオンになるのは結構自然なことではある。
⑥:アローラリーグにはチャンピオンリーグがない
アローラリーグは公式リーグでありながら初回であるため、チャンピオン及び四天王に挑戦するための権利を掛けるチャンピオンリーグがない。
これはかなり大きくてサトシがポケモンリーグを優勝した後、ぐだぐだとチャンピオンリーグなんてやってられないのだ。特にXYに限ればあの後フレア団が介入するのは決まっているし、チャンピオンリーグを優勝した後は四天王、チャンピオンとのバトルなんてハッキリ言って長すぎる。
だからこそチャンピオン・四天王が不在のアローラリーグというのは他のリーグと比べてサトシを優勝させやすい舞台でもあった。
ダメだったところ
ここまでアニメサンムーンが優勝するに相応しい舞台であることは知っていただけたとは思うが肝心なのは内容!
アローラリーグはそこそこ面白いが粗がいくつかある。これは残念ながら優勝するに相応しくない理由にもなってしまう。
まず一つはアローラリーグ本戦二回戦にて、誤審があったこと。
サトシ側がズルをしたわけではないが、モクローが戦闘不能になっていたのではなく眠っていただけという誤審のせいで試合判定が覆り、本来眠っていたモクローが起きてその後の勝負で勝利してしまったのは少しいただけなかった。
具体的に言えばあそこで誤審をしていなければモクローは眠ったままだったのでハウのジュナイパーがトドメを刺して倒していた可能性もあったのだ。
そして二つ目はこれは上記と比べて客観視ではなく主観的な話になるが、ボリュームについて。
アローラリーグは予選は151人の乱闘、ベスト16から一回戦と二回戦がタイマン勝負で準決勝から二対二、決勝戦が三対三なのである。
ということはフルバトルがないということなのでちょっと満足感がない(個人的に)
リーグといえばフルバトルなので決勝戦ぐらいはやって欲しかったなと思った。
ちなみにこの後のエキシビションマッチでは無事にあのククイ博士とフルバトルをしました。
こちらはかなーり面白いバトルなのでぜひ見てみましょう。
ちなみにグズマの件でも炎上したけど、モクローと違ってあれは一部の勘違いした奴が頭おかしいから勿論ノーカン
最後に語りたいこと
サトシの顔で賛否両論あることは確かだけどそれだけで作品の評価を下したり、優勝したことを蔑ろにすることは違うと正直思う。
XYはガチパ!など色々と言われていますがアニメでは進化前でも強いポケモンはいくらでもおり、実際戦績などで比べてもXYは他と比べて優れているわけでもなければSMも他と比べて劣っていません。寧ろ戦績事態は歴代でもかなり高い方です。
エースのルガルガンに幻ポケモンメルメタル、エキシビションマッチのみの参加ですがウルトラビーストアーゴヨンと異質さが目立ちますね。
XYは正直な話を言うと優勝しても優勝しなくても面白かったシリーズなので無駄に優勝フラグさえ立てなければ全然あれでよかったと個人的には思います(例のトリミアン男)
逆に言えばSMのリーグは優勝しなければダメとも思えるぐらい色々と要素が詰め込まれていましたね。
ということで改めてサトシ優勝おめでとう!
次回作も期待しているぜ!