バイバイバタフリー 感想
脚本家:大橋志吉
作画監督:玉川明洋
絵コンテ:浅田裕二
演出:浅田裕二
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バタフリーの産卵の時期、迫るバタフリーとのお別れ
バタフリーの産卵の季節になりいい恋人を見つけたバタフリーがサトシと別れる回。
ロケット団からバタフリーを奪い返し、ピンク色のメスのバタフリーと旅立つことになるサトシのバタフリー。
バタフリーとのお別れってただのお別れじゃなくて初めての対戦、初めての交換、初めての進化、初めてのゲットとサトシに沢山の《はじめて》を与えたポケモンが最後に与える《はじめて》が初めてのお別れなのが物凄く物凄く感動ポイントが高いんですよね #Anipoke #アニポケ pic.twitter.com/rgHMqvkt8v
— おたすけ (@otsk_poke) 2019年12月6日
そんなバタフリーとの別れ際に彼がキャタピーだった時代のことから思い出していた。
正直あの悲しいBGMだけでも泣けてくる。今見ても涙を溜められる自信がある。だけど回想でトランセルから進化する瞬間、そんな悲しいBGMを吹き飛ばすめざポケが流れ出す。
この瞬間が僕はすごい好きで、別れは悲しむものだけじゃなくて明るく見送るものもあるのだというのがBGMで伝わってくる感じがすごくいい。
サトシにとってバタフリーとはどんなポケモンだったのか
そしてこの話を語るにはサトシにとってバタフリーがどれだけ掛け替えのないポケモンだったのかを語る必要がある。
なぜなら考え方によってはサトシにとってバタフリーはある意味ピカチュウより特別なポケモンだからだ。
サトシにとってバタフリーとは沢山の初めてを経験させてくれたポケモン
初めてのポケモンはピカチュウだが、初めてサトシが自力でゲットしたポケモンはなんとキャタピー。
バトルして弱らせてから捕まえるのが世の常識だがキャタピーはレベルが低かったのかいきなり投げても捕まってしまった。
また初めての対人戦も出したのはトランセルであり、サムライという少年相手にトランセルミラーでかたくなる対決をした。当然決着は着かない。
そう、そしてこれは有名な話だがキャタピーの進化はめちゃくちゃ早い。早いのでサトシが初めて進化させたポケモンもキャタピーなのだ。
そしてサントアンヌ号にて初めてポケモン交換を行ったのもバタフリーだったのだ。ジェントルマンに半ばゴリ押しで交換をしたのだがやはりバタフリーのことが忘れられず交換し直したのだ。サトシがラッタを一瞬だけ手持ちに入れたのはちょっとだけ有名な話でもある。
ゲームとは違いアニメのポケモンというのは当然生きてるので仲間だったり友達だったりトレーナーごとに接し方もあり愛着が湧くはず。
サトシもバタフリーに愛着が湧いてたからこそ取り戻したのだが、この後サトシがポケモン交換をしたといえばDPにヒカリのブイゼルと自分のエイパムを交換したぐらいだ。
ブイゼルはバトルが好きでエイパムはコンテストが好きだったし、相手も知り合いのヒカリなので交換しやすかったとも言える。
こいつはもうサトシに初めてを奪いすぎてサトシの童貞キラーという二つ名を与えてもいいレベル。
そしてそんな沢山の初めてを与えたバタフリーが最後にサトシに与える《はじめて》は何とお別れである。
まだこの頃のサトシと言えば小生意気だった
初期のサトシといえば無鉄砲で強がり、バカだし調子に乗るから痛い目を見る、だけどやる時はやる、そんなお調子者キャラだった。
そんなサトシの前で突如として現れるバタフリーのお別れイベント。
無論、サトシにとってバタフリーは初めてゲットしたポケモンなので愛着が湧いている。
というか交換すら断ったんだからお別れなんて御免蒙るだろう。
サトシにとってバタフリーとのお別れなんて嫌だし本当はずっといて欲しい、けどバタフリーのことを考えれば産卵の時期なので彼女と一緒に旅立たせた方がいいかもしれない。
サトシはクチバジムでも分かる通り、ポケモンの気持ちを尊重していくトレーナーだ。だけどバタフリーとのお別れは辛い。
そんな気持ちをぐっと抑えてバタフリーのことを考えてお別れしたのだ。
あの小生意気でお調子者で馬鹿で無鉄砲で強がりなサトシが。
本当は寂しいくせに強がりなので帽子の鍔で涙を隠すサトシ。
そんなサトシの背中を押すようにカスミが「サトシ、バタフリー行っちゃうよ」と伝えてあげた。
もうバタフリーと会えないかもしれないと頭で理解したサトシは涙をためたまま顔を上げればそのまま立ちバタフリーの方へと向かう。
「バタフリー!元気でなー!…サヨナラバタフリー!サヨナラー!」無印21話 バイバイバタフリー(サトシ)
最後はバタフリーが見えなくなるまでずっと笑顔で見送った。
ポケモンブリーダータケシの名言
「サトシ、トレーナーはポケモンを育てることはできてもポケモンを生み出すことは出来ないんだ」 無印21話 バイバイバタフリー(タケシ)
そう、トレーナーは飽くまでもポケモンを育てるのであってポケモンを生むことは出来ない。
だからこそサトシはバタフリーの為を思い、バタフリーを見送ったのだ。
これもまたクチバジム同様にポケモンの事を第一に思っている回でもある。
そしてこのセリフをポケモンブリーダーのタケシが言うのも熱く込み上げてくるものがあるな?
初めての進化、対戦、初めてのお別れなどバタフリーはサトシの基礎的な成長、精神的な成長に役立てておりバタフリーはサトシがトレーナーとして成長する為に存在したポケモンなのかなと思った。
余談だけどギャグも面白いんだぜ
サトシたちがロケット団からポケモンを奪い返す際に窓を割るのだがこの時ロケット団は「なんだ!?」と言う。
そしてサトシたちも「何だかんだと言われたら…」とロケット団のモノマネをしてロケット団も困惑。
無印特有のロケット団とサトシ一行の仲の良い(?)やり取りでもある。
そしてこちらはヘリコプターでロケット団が逃走する時窓に張り付いたピカチュウが無邪気だが何か企みのあるような笑い方をしており、そんな危機を悟ったロケット団は「可愛い顔して!可愛い顔して!可愛い顔して!」と命乞いするかのように連呼。
そのあとは10まんボルトで無事にやな感じ〜!となりました。
沢山の初めてを与えてもサトシを成長させてくれたバタフリー、バタフリーが遠くに行って寂しいのに強がるけど声は震えているサトシの演技、BGMだけで泣けてくる演出、そこからのめざせポケモンマスターで雰囲気を明るくさせ最後は笑顔で見送らせる、タケシの名言と箇条書きするだけでも感動ポイント多すぎますね。
バイバイバタフリーは笑いあり、涙ありの僕にとっては最高の感動回です。
そんなバイバイバタフリーは公式チャンネルで無料公開しているのでぜひ観てください!
おたすけ評価
バイバイバタフリー:★★★★★★★★★★
個人評価:★★★★★★★★★★
おたすけ評価星マックス!
- 重要回の評価基準
- 起承転結
- 主役の活躍度
- ストーリー
- 展開
- 演出
- 作画
- キャラクター
- その他
上記の内幾つかの項目を満たしている。またはどれかに特化しているか。
赤文字がプラスポイントで青文字がマイナスポイントだ。
また上記の項目は上から重要な物になっていくがこれは人の好みによって評価が変わるためあくまでもおたすけの評価として見てください。
ストーリー
ストーリーではドラマ性とテーマ性に加点が入る。
バイバイバタフリーはバタフリーがサトシに様々な『はじめて』を経験させ最後に『はじめての別れ』を経験させるというストーリーだ。
それまでのゲット、進化、トレーナー戦、交換などのはじめての経験をバタフリーで経験させなくてはならない所をちゃんとクリアしていてのが評価ポイントだ。
サトシがトレーナーとして『はじめて』を経験し終えるのは割と序盤なのでコンパクトにまとめられているのもいい点だ。
キャラクター
ジェントルマンとの交換ですら拒むサトシだが、ポケモンの為を思って時には逃がしてやるという選択肢を持っているのもわかった。クチバジムと同じくサトシがポケモンの気持ちを尊重するという部分をより強く強調しているので掘り下げで加点となる。
演出
表現、音楽、演技全てにおいて加点が入った。
音楽、表現に関しては涙のち晴れで別れの悲しさを演出させから、めざせポケモンマスターで明るくして最後にバタフリーと別れを〆てくれた。その際のサトシの強がる演技も少しだけ加点に入る。
最後のまとめ
余談ですけど他の感動回で好きなのはこの四つ。他含めて全部好きですけどこの四つは特に人に勧めたい話です。
- DP 「さよならドクケイル!」
- SM 「ニャビー、旅立ちの時!」
- SM 「カプ・レヒレの霧の中で」
- 無印「リザードンのたに!またあうひまで!」
他にもヒコザルの涙など無印、DP、SMは個人的には感動回は多い印象なので久しぶりにポケモンが見てみたいな、新しいポケモンはどんなのだろう?という人はぜひ見てください!
勿論XYBWAGシリーズも面白いですよ!
そしてAmazonプライムビデオならなんと全シリーズ見れますよ!アニポケ全シリーズ見れるのはアマプラだけ!!!!
何かアマプラの回し者みたいになってしまった…。
更に余談。世界最強のチャンピオンダンデのリザードンとサトシのピカチュウが戦うマスターズトーナメント決勝戦では夢の中でいち早く駆けつけてくれた。バタフリーお前って奴は~~~……………