どのシリーズが一番ロケット団オチのワンパターンが多いですか?どのシリーズがマンネリですか?どのシリーズの日常回が面白いですか?などの質問が質問箱に最近多く寄せられています。
今回はロケット団オチの基礎を築いた無印以外のアドバンスジェネレーションから新無印までの回数、割合を調べてみました!
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ロケット団の定番ネタはワンパターンでつまらないの?
ロケット団オチ=その回がつまらないという認識は間違いだと僕は思っていますがロケット団オチ=ワンパターンであることは間違いないのです。
上記の理由も含めて自分なりの考えを発信しますのでどうぞ最後までお付き合いください。
パターン化(マンネリ)である条件
ロケット団が他人の財産(ポケモン、食料、その他)を奪う、または奪おうとする→口上を名乗る→バトルをする→ロケット団がぶっ飛ばされる
口上が前後したりあるいはなかったり、ぶっ飛ばされる過程でバトルがなかったりするパターンもありますが凡そこれらが条件であることは間違いありません。
しかしそれだけでパターン化であることにはなりません。
ロケット団が妨害してくる中でも細かい扱い方が違うので一概にワンパターンとは言えないんです。
これを全てワンパターンと言ってしまうと完全に脳死で言っているだけ状態ですからね。
まずはパターン化の定義付けから始めたいと思います(ちなみにパターン化≠ワンパターンです)
起承転結
以下の三点がある場合パターン化として認定しています。
- ロケット団の一連の流れが採用されていること
- ロケット団が話の本筋であること
- 起承転結の内「承転」「転結」で採用されている。
ロケット団が本筋であることという説明だけでは定義があやふやですが、ロケット団が本筋であることの定義はその下にある「承転」「転結」で採用されていることです。
以下、実例込みでその理由を説明させてもらいます。
ルチャブルとダークルチャブル!
起:サトシが喧嘩と勘違いして主役であるエルレイドを喧嘩させてしまう。
承:代理としてサトシのルチャブルを主役に起用することに。ルチャブルとダークルチャブルで劇の練習をする。
転:ロケット団が乱入するが2分半程でぶっ飛ばされる。その後はアドリブでルチャブル同士が劇を繰り広げる。
結:舞台は無事終わりスーパーポケモンバトルを広めることを決意しサトシ一行はまた旅に出る。
大部分がルチャブルとダークルチャブルとの劇なのでロケット団は転の一部でしか出ていません。
その上転でもロケット団乱入パートと劇のパートで分かれているという理由で除いています。
サトシとセレナ初デート!?誓いの樹とプレゼント!!
起:誓いの木の伝説を聞き、みんなでポケモンにプレゼントすることを話し合う。
承:サトシとセレナでプレゼント探しに行く。サトシはある事を閃き単独でプレゼントを探しに行く。
転: 誓いの木にプレゼントを置いたがロケット団にプレゼントを奪われるが2分半程度で吹っ飛ばされる。サトシ、セレナ、シトロン、ロケット団は自分のポケモン達にプレゼントを配り、セレナの母親サキからはセレナにトライポカロン用のドレスを送る。
結:最後にサトシはセレナに今日一日のお礼としてプレゼントを渡して終わり。
此方もルチャブルと同じパターンです。
つまり「承転」「転結」ではなく「転」のみのパターンはパターン化には含みません。
誓いの木、ダークルチャブルから分かることは同じ転のみロケット団を起用していますがどちらも転にロケット団を起用して波を作ってから本筋の話に戻して結に繋げるパターンです。
なので転の中でもロケット団乱入はほんの一部分でしかないのでパターン化には含んでいません(実際尺も殆ど食っていない状態です)
ちなみにこの「転」のみのパターンはXYのこの二つぐらいなので他のシリーズにはありません。
ロケット団解散!?
起:次のジムにあるキッサキシティを目指す途中でロケット団がメカを使いサトシ達一行を襲うが「何だ、またロケット団か」と呆れられたあと10万ボルトでワンパン。この間僅か20秒程。
承:吹っ飛ばされた後にロケット団はラーメン屋に入ったが実はロケット団時代後輩の店である事が発覚。またサトシ達を襲うも口上込みで1分もせずにぶっ飛ばされる。この事を互いに責任の擦り付けあった結果ニャースは激怒しロケット団を抜けることに。ムサシもコンテストに専念する為に抜けた後一人ロケット団として活動するコジロウは色違いのメタグロスの話を聞く。
転:凶暴な色違いのメタグロスを探しに行くがピンチになってしまう。そこにムサシ、続いてニャースが参戦しメタグロスを追い詰めたが最後は結局ぶっ飛ばされる。
結:流れ星となったロケット団にお願いごとを願うヒカリ。
起の部分でロケット団を起用してそこから話を作るパターンです。
まずワンパターンの意味、定義は「一つ」の「型」ですのでオチではなく「起」に起用されて物語の導入として採用されている時点でワンパターンには含みません。
筋肉バトル!?ダブルバトル!!
起:ガンガ島にやって来たサトシ達はトクサネ行きの船を探すことに。
承:途中トレーニング場でイワシミズに出会い水を貰う代わりに旅の話を聞かせてあげることに。ついでにサトシ達一行も身体を鍛えることに。
転:トクサネジムの話を聞きイワシミズのトドゼルガとヌオーとバトルすることに。コンビネーションにピカチュウとジュプトルは苦戦するがアイスボールの弱点を理解したサトシは形勢を引っくり返して勝利。
結:船に無事に乗るがロケット団に襲われる。一分程でぶっ飛ばしたがサトシ達もどこかに吹っ飛ばされた。
「結」にのみロケット団の強奪ネタが起用されていますがこの一分程度の攻防でパターン化と認定する人はまず居ないでしょう。
というのも基本的には起:1承:4転:4結:1の割合で物語は作られているので物語の大部分となるのは「承」「転」です。
なので ロケット団が本筋であること という条件の定義はこの二つのどちらかが採用されていることが最低条件となります。
ミミッキュのばけのかわ
起:アバンでピカチュウを奪う。ルガルガンのイワZを試そうとするが練習途中の為失敗し代わりにカキのバクガメスがダイナミックフルフレイムで吹っ飛ばした。
承:ムサシ、ミミッキュとコジロウ、ニャースでバラバラになり、ミミッキュのばけのかわが剥がれてしまう。ムサシはミミッキュの皮となる部分を探すと同時にショッピングを楽しむ。
転:ヤミカラスにマラサダを奪われかけるが無事撃退。調子に乗ったムサシがヤミカラスを煽ってまた襲われるが完全復活したミミッキュがヤミカラスを撃退。ムサシとの友情が深まる。
結:再度サトシ達に挑むが完成されたワールドエンドフォールで吹っ飛ばされる。
此方もロケット団解散!?と同じく「起」で採用していますが「結」でも採用されてます。
この二つにのみ採用されていたのでポケモン強奪パートはかなり短かったです。
ロケット団からのポケモンゲットパターン
これは起承転結の内「転」がロケット団で「結」でポケモンゲットorバトルからのゲットが多いですがこれは例外としてパターン化に含んでいます。
というのも何故かと言えばさすがにこのパターン多すぎという簡単な理由です。
このパターンに見覚えがめっちゃあれば流石にそれはワンパターンに含まれると考えています。
最初の内は転のみでロケット団の妨害が採用される話なので除外していましたが、よく考えてみればフシギダネ、ゼニガメ、キモリ、ナエトル、モクロー、カイリューその他色々とこれはこれでパターン化されているので考慮する事にしました。
無印
話数:276話
妨害回数:192回
パターン化:128回
割合:46%
- カントー編
話数:82
妨害回数:46
パターン化:31
割合:37%
- オレンジ諸島編
話数:36
妨害回数:27
パターン化:11
割合:31%
-
ジョウト編
話数:158
妨害回数:119
パターン化:86
割合:54%
カントー編、オレンジ諸島編はパターン化の割合が高くありませんが、ジョウト編から一気に高くなりました。
金銀の途中からアドバンスジェネレーションまではシリーズ構成が居なくなったのでその影響でしょうか。
アドバンスジェネレーション
話数:192話
妨害回数:127回
パターン化:108回
割合:56%
-
ホウエン編
話数:132話
妨害回数:90回
パターン化:81回
割合:61%
-
バトルフロンティア編
話数:59話
妨害回数:37回
パターン化:27回
割合:46%
基本的には序盤からずっとサトシ達の邪魔をしていてその都度ロケット団を吹っ飛ばして終わりという「転結」パターンが圧倒的に多いです。
ホウエン編中盤から少しずつその扱い方は変わってきましたがやはり金銀ベースなのでこの形が染み付いていますね。
バトルフロンティア編では多少減りましたがそれでも尚多く、アクマグ関連ジム戦コンテスト回リーグ戦以外は基本的にはパターン化をベースに作られた話が多いと言っても過言ではありません。
ダイヤモンド・パール
話数:191話
妨害回数:87回
パターン化:67回
割合:35%
アドバンスジェネレーションと打って変わってかなり減りました。
「迷いの森!シンジふたたび!!」「史上最悪のトゲピー」のように起承転結の内「起」でのみ妨害して残りはオドシシ登場&シンジとのバトルやトゲピーのイタズラに割いたりとロケット団の妨害の魅せ方が変わり、ギンガ団ハンターJ関連ジム戦コンテスト回リーグ戦だけではなくタッグバトル大会、サマースクール、ポケモンレンジャー、フタバ祭り、ジョウト組同行など数話使う回且つロケット団が介入する余地がない回があったりそもそも話数の多さの割にはロケット団がポケモンを奪わない回が多いです。
ベストウイッシュ
話数:142話
妨害回数:35回
パターン化:28回
割合:20%
そもそもロケット団が出ない回が増えました。
なのでロケット団が出ると高確率でロケット団主体の話になりました。
イッシュ編のロケット団の扱い方が不評すぎたのかデコロラ編からは露骨にいつものオチが増えた印象です。
しかしデコロラ編とそれ以前で分けて数えるのを忘れたので暇があったらもう一回数え直します。
XYシリーズ
話数:140話
妨害回数:75回
パターン化:59回
割合:42%
-
XY
話数:93話
妨害回数:57回
パターン化:45回
割合:48%
- XY&Z
話数:47話
妨害回数:18回
パターン化:14回
割合:30%
特筆するところもなくいつものアニポケって感じです。
XY編はかなり割合が多いですがXYZ編はフレア団、リーグ、ジム戦、トライポカロン、ライバルとの野良試合に話を割いているのでそもそもロケット団の出番がかなり減っています。
サン&ムーン
話数:144話
妨害回数:28回
パターン化:26回
割合:18%
ロケット団の出番が更に減りましたがその代わり「泣かないでヒドイデ!」「クリスタル争奪戦!ロケット団対スカル団!!」「ロケット団の島めぐり!?Zリングをゲットせよ」「スーパー決戦!ピカチュウvsミミッキュ!!」など登場する時はサトシ一行より活躍させることが多くなりました。
なのでそもそも出た回数に対して妨害回数は少なくて妨害した時は大体パターン化されています。
新無印
話数:136話
妨害回数:28回
パターン化:23回
割合:17%
パターン化に入れてない回は「VSサンダー伝説レイドバトル!!」「クレセリア・真夏の光」「ディアルガ&パルキア!時空大異変!!」「サラバ!さすらいのロケット団」「サトシとゴウ!新たなる旅立ち!!」のみです。それ以外はパターン化されていますね。
というか新無印のロケット団はあまりにも出番が無さすぎて不遇気味。
ロケット団パターン化ランキング
一番パターン化しているのはアドバンスジェネレーションとなりました。
二番目はXYシリーズ、三番目はダイヤモンド・パールですね。
ベストウイッシュ以降はロケット団の出番がそもそも少ないので低い傾向であることが分かります。
ロケット団パターン化ランキング2
ホウエン編が群を抜いて高すぎる。
ジョウト編とXY編も中々ですね。
最後のまとめ
ワンパターンなシリーズはある程度そのシリーズの日常回の面白さにある程度影響します。
ただパターン化されているシリーズほどつまらないという訳ではありません。
パターン化されていても横軸の一番の目的であるキャラクタの掘り下げが出来て面白い回もあれば純粋にストーリーが面白い回もあります。
- バイバイバタフリー
- リザードンのたに!またあうひまで!!
- チルットの空!ハルカの心!!
- セレナ、サトシになる!
- カイリューの楽園、ハクリューの試練!
- 小さな三匹、大きな冒険
上記の回はパターン化されていながらもそのシリーズのファンにとても評判のいい回です。
故にロケット団のパターン化がつまらない訳では無くそこを重要視してる人は実は何だかんだ居ないと思っていて、
- ロケット団の定番ネタでパターン化しているから話がつまらない→違う
- 話が普通につまらない上に加えてロケット団の定番ネタがパターン化しているからつまらない→そう
だと個人的には考えています。
つまりロケット団が先かストーリーが先かという話で、ストーリーの面白さが先に来ているのではないかと。
例外としてロケット団が嫌いな人はパターン化していれば全部つまらないという意見もあると思います。まぁ、こればかりはアニポケ観るの向いてないとしか言いようがないですね。
新無印のフラべべ回ですがこの記事において起承転結の大切さを書いています。
物語において転の部分は波を作る部分なので特に大切なのですがそれがないと淡々と進み終わってしまうのでロケット団は物語を作る時に大切なキャラでもあるんです(勿論使いすぎはよくありません)
なので質問箱での質問に回答させて貰うならば日常回の面白さにパターン化はある程度関与しますがそれだけでは決まりません。
キャラクターの掘り下げや起承転結がきっちりまとまった話が作れているか、視聴者がカタルシスを感じる物語を作れているかなどこの内のどれにも満たさない上にパターン化しているシリーズほど日常回がつまらないシリーズだと思いました。