ドラゴンバトル!サトシVSアイリス!! 感想
脚本:冨岡淳広
絵コンテ:齋藤徳明
演出:高木啓明
作画監督:香月麻衣子、倉員千晶
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アイリスがチャンピオンに!?
チャンピオン衣装着ただけでベストウイッシュの頃に目指したジムリーダーになっているのかと思ったけどマジでチャンピオンになってた件。
そしてチャンピオン衣装のアイリスめちゃくちゃ可愛い。
アイリスのこと今までも可愛いと思ったけどこれは普通に惚れるレベルで可愛い。
ベストウイッシュに比べて新無印のアイリスは目が丸くなったけどそれがまた可愛さを倍増させている気がする。
イッシュ最強にまさかスーパークラスでぶち当たるとは思わなかった。
原作再現セリフが豊富!
原作でのチャンピオンアイリスのセリフをアニメにも取り入れててびっくり。
サンムーンのタケシとカスミも初代ゲームと同じポージングさせたり最近のアニポケはこういうファンサービスがお気に入りっぽい。
個人的にはこのセリフが出てきたのがめちゃくちゃ嬉しい。
チャンピオンアイリス強すぎ!?
ついに始まったサトシVSアイリス。
今作のサトシはカイリュー、ウオノラゴンとドラゴンタイプのポケモンを二匹所持しているのでその二匹で挑むようだ。
しかしサトシのカイリューはアイリスのカイリューにズタボロにやられてしまう。
はかいこうせんを放とうとする前にあちらのドラゴンダイブは当たるし、かみなりパンチとドラゴンクローの打ち合いも一方的にアイリス側が当てる。
最後のドラゴンダイブもドラゴンクローで防ごうとするも防ぎ切れずに吹き飛ばされるとコルニ戦で大活躍したカイリューが手も足も出ない始末だ。
三回ともアイリスのカイリューが先に攻撃を当てているところを見る限り単純にアイリスのカイリューがサトシのカイリューより素早いのが分かり、アイリスとカイリューのバトル面での成長が描けている。
防戦一方のカイリューを一度引っ込めウオノラゴンに交代。
カイリューのドラゴンダイブをエラがみで受け止めたが頭ごとぱっくりいったのでカイリューはアイリスの指示が聞こえず技が出せない状況に!
そしてエラがみで受け止めたままこおりのキバで戦闘不能という荒業を披露。
噛み合いが強すぎて勝てた感はあるが運も実力の内ということで。
キバゴがオノノクスに進化しとる!!!
しかし続けて出てきたのはオノノクス!
何とベストウイッシュの頃にアイリスの肩に乗っていたり髪の中に潜んでいたキバゴがまさかの進化!
キバゴ時代からオノノクスに進化することに強い憧れを抱いていたのでアイリスも認めるエースになれて本当によかったね…………
キバゴ、お前イッシュ地方で一番最強のポケモンやで……
このキバゴがあのオノノクスになったのか…… #Anipoke #アニポケ pic.twitter.com/0VZUZvr2o5
— おたすけ (@otsk_poke) 2021年5月7日
こんに弱かったキバゴがイッシュチャンピオンのエースになれたのは本当に感慨深い
そしてその強さは本物でウオノラゴンのみずでっぽうを発射させることなくりゅうのはどうで怯ませ続いてサイコカッターで瞬殺!
アイリスとカイリューの対話
最後はオノノクスVSカイリューになったが、りゅうのまいで攻撃力とスピードを上げたカイリューのドラゴンクローを余裕で受け止めげきりんを当てるという実力の差が両者の間にあるようだ。
このサトシVSアイリスは根本的にサトシよりアイリスの方が強い体で描かれている気がする。
サトシのカイリューの違和感に気付いたアイリスは自分の能力によりカイリューの心の中に入り込みカイリューとの対話を試みる。
「カイリュー、サトシのことが大好きなのね。だから頑張っちゃう。貴方はとっても優しい。私のオノノクスもキバゴの時はちょっと臆病で優しくて、けどね、色んな技を覚えていくうちにバトルが楽しくなってきたの。この子が楽しいと私も楽しい。ね、カイリューが楽しいバトルをやろうよ。それってサトシも楽しい!」#65 「ドラゴンバトル!サトシVSアイリス!!」アイリス
カイリューが優しいことを見抜き、語り掛けるアイリスだがこの対話の意味は何だろうか?
まずはカイリューの腕が何の為に存在するか考えてみた
サトシのカイリューのテーマの一つとしてハクリューの時には生えたなかった両腕があるが、ハクリューから進化してカイリューになってサトシを助けた時にサトシは「カイリューに手が生えた理由。きっと誰かを助けるためなんだ」とサトシは解釈している。
ミニリュウ→ハクリューは自然だけどハクリュー→カイリューは腕がいきなり生えるのは何故かという彼らの疑問をサトシらしい考え方で答えるこのシーンがめちゃくちゃ好きでこういった所からサトシのカイリューの優しさが見える。
この両腕でカイリューになってからは誰彼構わず抱き着いており彼の両腕は誰かを抱き締めたり守ったりする為に使われることが分かる。
唯一覚えている物理技は両腕を使うドラゴンクローだが、この技もサトシが自分の為に一緒に特訓したりゅうのまいに唯一対応している技でもある。
アイリスの口ぶりからサトシのカイリューは恐らく優しい性格だからポケモンバトルがあまり好きではない。
でもカイリューはサトシのことが大好きだから苦手なポケモンバトルを頑張っている。
そのことをアイリスは見抜いたのだ。
思えばアイリスのキバゴもアイリスの言う通りりゅうのいかり(りゅうのくしゃみ)、げきりん、ギガインパクト、りゅうのはどう、サイコカッター、ワイドブレイカーと多くの技を覚えてきた。
今回のオノノクスの技構成がげきりん以外新技なのもそう言った理由だろう。
トレーナーと頑張って新しい技を覚え強くなればきっとカイリューも楽しいバトルが出来るというアイリスからのアドバイス。
そもそもカイリューがサトシに着いて行った理由はサトシがりゅうのまいの特訓を一緒にしてくれたというのもその一つなのでカイリューにとって新技習得でバトルを好きになるという理屈は何もおかしくはない。
そして覚えた新技「りゅうせいぐん」!!
そうやって編み出されたのが新技りゅうせいぐん!
ぼうふうでりゅうのはどうを取り込み、そしてカイリューは天候を操る能力も持っているのでりゅうのはどうを取り込んだぼうふうを天空に返すことで新たにりゅうせいぐんを覚えた!
オノノクスのりゅうのはどうをりゅうせいぐんのパワーに変えたのでオノノクスからしてみれば自身の攻撃力をそのままりゅうせいぐんとして返ってくるようなもの。
新技習得によりあっという間にオノノクスは戦闘不能に!
本来アニポケのりゅうせいぐんは口から吐き出し降り注ぐものだ。
チャンピオンシロナのガブリアスやゴウのフライゴン、サトシのフカマル、ザクロのチゴラスなどもそうしている。
だがカイリューは天候を操るだけあってそのまま空からりゅうせいぐんを降り注いでくるというスケールのデカさがまた堪らない!
アイリスとの対話から新技獲得に繋げる展開はもうさすがとしか言えない。
しかもドラゴンタイプの究極奥義と呼ばれるりゅうせいぐんはカイリューの新たな新必殺技にピッタリだ(というかはかいこうせんがコルニ戦、アイリス戦共に不発で終わるのが逆にすごい)
サトシがついにハイパークラスに!気になる強敵とも再会の可能性が?
こ、このシルエットは…!
まずサイトウ&オトスパスはシルエットで丸わかりだしジョウト地方で対戦した時にハイパークラスで待ってます的なことを言っていたので確定だろう。
だがもう一人は髪型、服の襟、レントラーのようなシルエットといい完全にデンジにしか見えない。
シンオウ最強のジムリーダーでもありサトシと戦った時も一番の相棒であるライチュウを使ってなかった事から彼の本気は見れていない。
もしかしたら今後のアニポケではライチュウを使ったデンジとのバトルが見れるかもしれない!
残りの人物はアザミだとかケニヤンだとかカブだとかリーリエだとか色んな意見が飛び交っているが誰かは不明。
コルニ、アイリスと過去キャラが登場したので今後のアニポケ新無印も見逃せないな!
おたすけ評価
ドラゴンバトル!サトシVSアイリス!!:★★★★★★★★☆☆
個人的評価:★★★★★★★☆☆☆
おたすけ評価星八つ!
- バトル回での評価基準
- ストーリー
- 展開
- 戦術面
- 演出
- 作画
- 意外性
- キャラクター
- その他
上記の内幾つかの項目を満たしている。またはどれかに特化しているか。
赤文字がプラスポイントで青文字がマイナスポイントだ。
また上記の項目は上から重要な物になっていくがこれは人の好みによって評価が変わるため真に受けなくてもよい。
ストーリー
技を覚えるとバトルも楽しくなるとサトシのカイリューに伝えるアイリスだが、オノノクスもキバゴの頃から様々な技を覚えてきた。特に初期はりゅうのくしゃみぐらいしかまともな技がなかった。
そしてサトシのカイリューもゲットされる前にりゅうのまいを特訓していることろをサトシに手伝ってもらったという背景がある。
このようなエビデンスがしっかりあるのは大変説得力のある流れなのでドラマ性及びテーマ性で加点が入る。
展開
旧友にしてチャンピオンとなったアイリスとのバトル。
そしてハイパークラスを掛けた公式戦ということで目玉となるポケモンバトルなのでこの時点でもう激アツもの。
王道的な展開なので積み重ね、シチュエーション、普遍性で加点が入った。
キャラクター
アイリス戦で優れている所は七つの項目の内掘り下げの部分だと思っていて、久しぶりに出てきたアイリスの成長がバトルでの実力だけではなくドラゴンポケモンとの対話によってカイリューの悩みに寄り添いアドバイスをあげるという精神面もあり彼女の成長をよく描けていた。
またカイリューに対しての掘り下げもサトシのカイリューの特徴である「両腕が生えた意味」「優しい性格をしている」「新たな技を覚える」というこれらの要素をまとめ、カイリュー自身の優しさ、そしてサトシに対する愛情が密かに描かれていたのも好印象。
作画
コチラの評価も高く高木さんの作画がかなりよくとても見応えのあるバトルだった。
カイリューvsカイリューのスピード感や最後のぼうふうはエフェクトもキメ細やかでかなりいい作画だ。
問題点があるとすればもう少し動き回った方がバトルっぽいという点か。
戦術
そしてカイリューを天候を操るという特徴やサトシの奇想天外な戦法と上記でも述べた高木さんらによる高クオリティな作画を含め非常にレベルの高いポケモンバトルを見せてくれた。
こおりのキバで受け止めてアイリスの指示を聞かせないようにするのもまた面白い戦法だ。
その他
それ以外にも原作ネタやベストウイッシュの頃には拾うことのなかったチャンピオン衣装などファンが喜ぶような小ネタも多かった。
ファンサービス回としては概ね完璧とも言える。
ストーリー・展開
一方でチャンピオン・アイリスに対して今までチャンピオンどころか四天王にすら勝てる気配がなかったサトシが特訓をしていないカイリュー、捕まえたてで初バトルのウオノラゴンで勝ててしまうというのはいわゆるご都合展開に思える。
ご都合展開は悪いことではないけど限度があり、今までのシリーズを鑑みれば整合性が取れてないのでドラマ性で大きな減点となった。
逆に言えば過去作を見ていなければこれらのマイナス要素はマイナスに働かないので新無印から見ている人は気にならないだろうが、この回はベストウイッシュのレギュラーであるアイリスが登場する回で過去作から見ている人も沢山居ただろうから少し悶々とする人も多かっただろう。
またドラゴンダイブを受けた後にカイリューが起き上がるのが遅かったりオノノクスの混乱解除やアイリスの対話シーン、ウオノラゴンに噛まれるシーン、オノノクスの図鑑説明、途中のゴウやシャガの解説、天井をぶち破りバトルが止まるなどテンポもやや悪め。
そしてテンポが悪い割には決着が着く時はあっさりなので技での殴り合いや殺陣を見たいテンポ重視なバトルを好む人によってはそこまで評価は高くないだろう。
>まとめ:問題点はバトルのテンポとアイリスのチャンピオン設定に置けるご都合的な展開
最後のまとめ
良い点も沢山あるが人によっては気になって仕方がない部分もあるという評価。
どのみち★8という評価はかなり高い方だ。
またカイリュー関連の話はパッと見で分かりにくいがこれはシンジ戦でのサトシの強さ、シンジの強さ、そして互いの歩み寄る描写もやや分かりにくい部分はあるので脚本家冨岡さんの作風だと認識している。
正直深いところまで分からなくてもパッと見の雰囲気や熱だけで楽しめる話ではあったし実際にかなり盛り上がっていたと思う。
コルニ戦もアイリス戦も直近のリント戦もそれなりに面白かったので次のWCSもめちゃくちゃ楽しみにしている。
新無印さん、俺はそろそろルカリオの活躍が見たいな~~~???