アニポケのストーリーを正しく評価するために必要な過程と結果の話

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ストーリーを正しく評価するには

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アニポケのストーリーを評価して欲しいという要望が質問箱でここ一年半ぐらいよく来るので、評価軸をちゃんと決めようと思う。

 

ストーリーは縦軸であることを理解する

上記の記事で書いてある通りアニポケのストーリーは縦軸に当たる。

まずアニポケのストーリーを評価する時は過程結果(結論)に分けていく。

過程とはゴウのストーリーに例えるならミュウに会うまでのプロセスであるトライアルミッションのことである。

そして結果はミュウに直接探しに行く権利を与えられるチェイサー合格とテーブルマウンテンでのミュウ探索だ。

サトシで例えるならジム戦は成長の過程で、ポケモンリーグは成長の結果となる。

もちろん過程と結果の話はアニポケのストーリー以外でも大事なことだがジムバッジやコンテストリボンなど過程が可視化されるアニポケはこの考え方がより大事になる。

 

評価をさらに細分化する

そしてストーリーなので、ドラマ性やテーマ性を評価する。

おたすけ評価では展開とストーリーは別物として扱ってるが、実は展開もストーリーの一部だ。

なぜストーリーと展開を分けているかというとストーリーの中にあるドラマ性やテーマ性は脚本家の技術や技法が試される部分だからだ。

展開が低い理由はいわゆる王道展開などは使い古されたものなので、技術や技法をあまり必要しないことが多いのが理由となる。

 

過程とは何かを得て成長する道

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過程は成長期間の話で、例えばジム巡りの旅はサトシの成長期間だ。

アニポケのストーリーではどれだけ成長したのか、どういう成長をしたのかが大切だ。

 

成長の定義は出来なかったことを出来るようにすること

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成長の定義は幅広いがまずその出来事で何かを得たならそれは成長と言えるだろう。

そこから転じて出来なかったことを出来るようにするのも成長だ。

そしてただ出来るようにするのではなく、どうできるようになるかが大事だ。

 

何かを成し遂げるのは前提条件

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ジムバッジを集める、コンテストリボンを集める、プリンセスキーを集める、トークンを集める。

何かを成し遂げるのはまず前提条件だ。

 

失敗や課題から学んで成長する

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自分が敗北した時、強敵と戦う時、何か失敗した時、課題を課せられた時。

手法は様々だがここから何かを学んで成長するのが大切だ。

つまり出来なかったことを適当に出来るようにさせて終わりではダメなのだ。

厳密にはダメという訳ではなくちゃんと評価はされるが、もっと評価されるにはそれ以上が必要ということ。

 

原因、対策、解決策を考える

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ザクロ戦では強敵ザクロのがんせきふうじを封じるために事前に対策を考えている。

がんせきふうじという課題をサトシは解決策を考えてクリアしたのだ。

こういう話はもちろん高く評価される話だ。

 

あくまでも縦軸なので作画演出は二の次

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その作品を評価をするなら作画演出はあまり評価点にはならない。

もちろん良ければ良いだけいいものに仕上がるが、縦軸の強い作品はあくまでも内容が肝となる。

古い作品は作画は今と比べて古くても内容がよいアニメは今でも評価されるが、作画がよくて内容が悪いものが評価されない辺り、ここら辺の考え方は普遍的なものだと思う。

そしてストーリーの内のテーマ性とドラマ性と展開の3つが評価の軸となる。

その次に作画演出が大切で、あとはそこまで大切ではない。

作画演出よりも優先度が更に低いのはキャラクターの掘り下げとかキャラのやり取りの面白さ(ギャグシーン)とかだ。

ここら辺は日常回でやるべき話だ。

 

結果とは成長の披露会

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そして結果とはポケモンリーグやマスターズエイト、グランドフェスティバルなどのゴール付近のこと。

ここでは過程で学んできたことを披露する場となる。

 

結果では作画演出も評価対象

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なぜ過程では大切ではなかった作画演出が結果では大切かと言うと、ズバリ結果は一番力を入れるべきところだからだ。

その物語の集大成、オチとなる部分なのでストーリーや展開以外も高く評価する。

シゲル、シンジ、ショータ、ククイ、ダンデなど歴代の名試合はどれも演出には力を入れていることが分かる

 

学んできたことを活かす

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ジム戦などで学んで得たものをリーグなどで活かせるとかなり高い評価となる。

ダイヤモンド・パールのカウンターシールドもジムリーダーメリッサ対策に考えたものがそのままポケモンリーグでも活かされているので高い評価となる。

 

テーマ性があるとさらに評価アップ!

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またテーマ性があると更に評価は高くなる。

特にそのテーマは過程の時点からあって、結果でそのテーマに答えが出せれば百点満点だ。

シンジとのストーリーには価値観とお互いの強さというテーマに答えを出していた。

 

無論王道展開も欠かせない!

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作画演出、ストーリーときてもちろん展開も必要なものだ。

ぽっと出のキャラよりも今まで切磋琢磨してきたライバルやチャンピオンのような目標のような存在、伝説ポケモンのような強敵と戦うと更に評価は上がる。

 

おたすけの結論!

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  1. 過程と結果の評価は一旦別物として分ける
  2. 過程で大切なのは課題に対して解決策を出せるか
  3. 結果で大切なのは過程で得たものを活かせるかどうか
  4. 過程で作画演出は重要視されないが結果では重要視される

これが俺とりょーしくんが出した結論だ。

これからストーリーを評価する時はこれを軸に考えていきたいと思う。