じめじめジメレオン 感想
脚本:米村正二
絵コンテ:でんさおり
演出:興満録助
作画監督:荒井怜子、山縣クリカ、松本勝次
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引きこもりになったジメレオン
メッソンから進化の光が発せられ待望のインテレオンに進化したかと思えばインテレオンではなくジメレオンに。
そんなジメレオンは自分自身にショックを受けてしまうところから今回の物語は始まります。
カップルであるニドラン♂♀にヘラクロス♂に恋をしてるカイロス♀、それに陽キャなエースバーン、ホルビー、マンキーとジメレオンとは対極的なポケモンが出てきましたね。
そして巣穴に引きこもるジメレオン。
いわゆる陰キャになってしまったことが伺え、今までと様子の違うジメレオンにゴウは心配。
エースバーンが無理矢理外に連れ出すもジメレオン容疑者は涙を浮かべた後、サクラギパーク外へ逃走。
と言ってもジメレオンも最初からあんなテンションではなく最初はインテレオンになれた!とニコニコ笑顔で歩いていました。
でも実際にはジメレオンに進化していて、水鉄砲の射程の短さでニョロモ達に揶揄われ巣穴に入ろうとしても追い出され踏んだり蹴ったりの結果、ああなってしまったのです。
人によってはこういう経験あると思います。
実際今回のアニポケに共感している人は多かった気がしますね。
何で?では解決しないこともある。
ゴウは終始ジメレオンに無視されていて、何で自分を無視するのか考えている内にゴウは昔のことを思い出した様子。
この頃のゴウはトキオとの一件(約束を破られそのまま疎遠になった話)で友達作りに積極的になれず、その事を先生から追求されます。
でも昔友達に裏切られたから!なんて先生に言えるはずないですよね。
それはジメレオンも同じ。インテレオンに進化したと思ったらジメレオンになったのがショックだったという身体的特徴を誰かに話すなんて難しいと思います。
- DP57話:ビーダルは知っていた!
アニポケってポケモンが不可解な行動を取ると「なぜそういう行動を取るのか」と聞いてから解決に走ることが多いです。
上の例は真面目な石橋職人であるビーダルが中々石橋を作ってくれないという話ですが、実は任された設計図が未完成でこれを作ると橋が崩壊して危ないため作っていないという話でした。
だからこそ無理に聞いたりはせずゴウはジメレオンはジメレオンのままでもいいとまずはジメレオンであることを肯定しました。
ゴウだって本当は友達を作りたいけれど、トキオの一件でまた裏切られるのが怖いという気持ちがあり、友達を作れない状況だからこそ何でみんなと遊ばないの?と聞かれても今のゴウ自身は友達を作りたいのか作りたくないのか分かってないんだからそんなこと分かんないんです。だから黙ってるんだけど先生も黙ってちゃ分からないとお互い分からないことばかり。
多分それは今のゴウとジメレオンにも当てはまるんじゃないかとゴウは考えた様。
実際にゴウは何で巣穴に引きこもってるの?とは聞いていないが、サトシとコハルが心配してるからとりあえず出よう、こんなジメジメしたとこにいると体に悪い、お前のことを思って言ってるんだぞ。だからとりあえず出ようと何度もジメレオンを巣穴の外に出そうとはしていた。
相手の気持ちが理解出来ずに質問責めしたいた先生と外へ連れ出そうとしていたゴウは根本的に所でやっていることが同じで、それに気付いたゴウは上記のように述べました。
無理に引きずり出さずに居たい時に居てあげる。引きこもり相手には一番いい手段かもしれませんね。
そんなジメレオンも最後は少しだけ打ち解けた後スっと透明になり消えてしまいました。
ジメレオンはサクラギパーク内には居ますが恐らくしばらくはゴウと一緒にリサーチフェローに行くことはないんじゃないかなと思います。
御三家はゴウの過去に通じている?
ゴウとヒバニーもそうでしたが、今回はダイレクトにゴウの過去とジメレオンを絡めていた印象でした。
ヒバニーとゴウについてはいずれか考察していきたい思いますのでもう少しお待ちください。
そうなると今後サルノリも進化した時に何か試練がありそうですね。
タイトルはバチバチバチンキーだったりして。
おたすけ評価
じめじめジメレオン:★★★★★☆☆☆☆☆
個人的評価:★★★★☆☆☆☆☆☆
おたすけ評価星五つ!
- 重要回の基準
- 起承転結
- 主役の活躍度
- ストーリー
- 展開
- 演出
- 作画
- キャラクター
- その他
上記の内幾つかの項目を満たしている。またはどれかに特化しているか。
赤文字がプラスポイントで青文字がマイナスポイントだ。
また上記の項目は上から重要な物になっていくがこれは人の好みによって評価が変わるためあくまでもおたすけの評価として見てください。
起承転結・キャラクター
起:サトシとゴウが取材を受けている間にメッソンが進化。
承:踏んだり蹴ったり。そして巣穴に引きこもる。ゴウが説得を試みるも失敗しジメレオンは逃げる。
転:ジメレオンを探すゴウ。ここで自らの過去を思い出しジメレオンの気持ちと居場所が分かる。
結:ジメレオンに自分の想いを伝える。
結がかなり弱めだがそれはこれからに繋げるためなので大きな問題はなし。
新無印という作品は全体的にゴウの掘り下げが弱かったが、ここでまた彼の過去が明かされ彼の人格を形成する要素も明かされた。
ポケモンに無理をさせない、強要しないという方針はヒバニーのひのこの時もそうだったので視聴者側にゴウというキャラの認識を共通させているのがよし。
その他にもゴウのエースバーンやヘラクロス、カイロスなどのサクラギパークの個性もサラッとではありますが描写されていましたね。
展開・ストーリー
なぜ?から始まりがちなアニポケにおいてその固定観念をぶち壊し疑問からでは解決しないこともあるということを伝えてくれたこの展開は新鮮でした。
ストーリー
なぜ?では解決しないこともあるというのが今回の話の肝でした。
ゴウはなんでみんなと遊ばないの?や黙っていたら分からないでしょと先生に詰め寄られていた過去があります。
対してジメレオンはゴウからは一度もなぜ?と問い詰められた訳では無いんです。
サトシとコハルが心配してるからとりあえず出よう。こんなジメジメしたとこにいると体に悪い。お前のことを思って言ってるんだぞ、だからとりあえず出よう。と言っているだけなのでゴウの過去と今のジメレオンは状況が全然違うんです。
だからゴウはジメレオンのことを分かっているのか結構怪しいんですがそこは独自の解釈をしました。
上記でも言いましたが質問責めはしていないけどとりあえず外に出そうとしたという行為は相手の気持ちを根本的に理解していない所が同じという話です。
だけど作中でそれを説明するセリフはなく、視聴者側が作り手のテーマや伝えたいことを解釈しなきゃダメな所は単純に描写不足だなと思いました。こういう部分はテーマ性の減点対象になります。
最後のまとめ
とりあえずジメレオンの今後が気になる回でしたね。
また評価ポイントには入れませんでしたがジメレオンやゴウの気持ちに共感した方も多かった印象です。